炉心溶融(メルトダウン)がどんなに恐ろしいことか!素人の私にもわかっていた。
あの日、東北大震災が発生、福島原子力発電所では炉心を冷やすことが出来なくなった。
冷却を行うことができなくなった原子炉がどういう結末を迎えるか、素人にも予測できた。
大地震から3日目、みんなが恐れていたメルトダウンが起こった。
東京電力は、その炉心溶融の事実を公表しなかった。むしろ、隠ぺいを図った。
きのう、東電広瀬社長が当時の社長命でメルトダウンという表現をさせなかったという事実を認め陳謝した。
あのとき、炉心溶融(メルトダウン)が発生したことをきちんと発表すれば、住民が放射能に対する心構えも
よほど変わったはずである。
メルトダウンが起これば、原子炉は爆発する。爆発すれば、当然ながら放射能が飛び散り、地上のすべてを
汚染する。
メルトダウン発生を知った人たちは、放射能からいかにして自分や家族を守るか、対応をしたはずである。
その意味で、メルトダウンを隠ぺいしたことは犯罪的行為であることは明白だと思われる。
昨日、テレビニュースをピックアップする。
そして、5年前、2011.3.14のブ私のブログ「炉心溶融」に書いた記事を思い出した。
東電の現社長は「痛恨の極み」と言った。
日本人にとっても“痛恨の極み”である。なぜあのとき、“メルトダウンが起きた”と伝えなかったのか。
“炉心溶融の可能性”!
夕方、NHKニュース、「東電によれば、福島第一2号機で“炉心溶融の可能性”を認めた。
核燃料が露出した、冷却水が低下、カラ炊きの状況になった。燃料が溶けた状況を否定できない・・・」。
ニュースは短いが恐ろしい状況だと思う。メルトダウンという原発を知る世界の人々がもっとも恐れる状況にある。
20時すぎ、放射能を含んだ水蒸気を外に放出する作業を開始したという発表。
みんな平静を装っている、TBSテレビの出演者は「心配ない!まったく健康に心配ない・・・」というが・・・20:50
海水による冷却が続いている。
21時のNHKニュース、東電発表、「放射能が検出された。燃料棒が破損している可能性・・・」
海水を入れるため圧力を下げた。4mの燃料棒の半分が海水に浸かった。冷やすための水位確保が大事・・・東大関村教授。
21時すぎ、枝野官房長官は会見で「1~3号機すべてが炉心溶融が起きている可能性がある」と語った。
福島原発周辺の住民は津波で町が被害を受けた相馬市まで逃げてきた人たちがいるという。
以上。3月14日のブログ
ニュースを注意深く見ていれば、すでに3月14日21時ニュースが炉心溶融(メルトダウン)が発生している
状況を読み取れた。
しかし、翌日からメルトダウンの言葉が消えていった。
マスコミは何を伝えるためにあるのか・・・深い闇を見る思いにとらわれるのは私だけか?