浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

勉強会

2014年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

勉強会に出席。

11時から16時、仲間同士、お互いに読んだ読後評などを語り合う。

太平洋戦争で日本軍の捕虜となった連合軍の人たちの記録が主な内容。
『泰緬鉄道』
『地獄のかがり火ータイメン鉄道』
映画『クワイ河のマーチ』も観た。
『連合軍捕虜の墓碑銘』などなど
近く公開される予定という米軍人、ルイス・ザンペリ-ニの捕虜体験記の映画化(監督:アンジェリーナ・ジョリー)も話題になった。

私が読んだ本、
『それでもぼくは生きぬいた』撃沈され漂流中、日本の駆逐艦「雷」に助けられたイギリス軍人サム・フォールの手記
『ラスト・バタリオンー蒋介石と日本軍人たち―』

私は宿題をいただいた。
『連合軍捕虜の墓碑銘』に紹介された米軍人ザンペリーニのことで名前が出てくるルイス・ブッシュさんという人はNHKで仕事をしていたはず・・・

Lewis William Bush さん(1907年ロンドン生まれ~1987)
1932年 仏教、日本史研究のため来日。
    旧制山形、弘前高校で英語教師。妻さき。
1940年 イギリス海軍士官として従軍、
    香港陥落で日本軍の捕虜となり、
              日本の捕虜収容所を転々。
1945年 帰国
1946年 再来日 英国映画協会日本代表
    NHK国際放送、ラジオ第2英語ニュースを担当。
    (私は小学生のころ、ルイス・ブッシュの名前と
     彼の英語ニュースを何度か聞いた記憶がある)
1956年『おかわいそうに 東京捕虜収容所の英兵の記録』出版。

勉強会の仲間は家庭の主婦や私のような退職したもの、現役の大学教師などさまざま。
去年は北アイルランド紛争の実相を知ろうと、一年間ビデオを見たり『鋼鉄のシャッター』という本を読み、紛争解決に力を尽くした心理学者、平和活動家カール・ロジャーズのことを勉強し、遠い世界のことながら、その真実を見つめようと努力した。
いままた来年春の勉強会に向けて春から毎月一回、勉強会を続けている。

 


秋の野の花

2014年08月29日 | 日記・エッセイ・コラム

秋雨前線が東西に延び、日本列島を覆っている。

最低気温21℃、寒かった。11時現在24℃。こんな夏ははじめてだ!

阿蘇の野の花のいくつかを。

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上はツクシフウロ、
下はフウロソウの仲間、白い花のゲンノショウコ。

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どうしても花の名を思い出せない。と、いま友よりメール、「ツクシマツモト」
阿蘇にだけ育つ希少植物の由。

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オミナエシ。

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シオカラトンボ。

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阿蘇五岳の東端、根子岳。

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米倉斉加年さんのこと

2014年08月28日 | 日記・エッセイ・コラム

米倉斉加年さんが逝った。

3歳先輩。
寅さんの映画で「とらや」の前の道に自転車で現れる米倉さん扮する若いおまわりさんの姿がいつも瞼に浮かぶ。

3年前、2011年3月11日、私は米倉さんとお会いした。あの東北大震災の発生から数時間経ったところだった。

福岡ユネスコ協会、石橋財団石橋美術館主催で講演会「青木繁没後100年、米倉斉加年 青木繁を語る」を翌12日開催する予定であった。

米倉さんはすでに新幹線で博多駅に到着、ホテルに入っておられた。米倉さんは胸のうちに苦しいものを抱いていらっしゃることを感じた。
「あす朝、もしも死者が3000人を超えるような災害であるなら、講演会を中止することも考えたい・・・」
「わかりました」
翌朝、死者の数は動かなかった。7時すぎから、事務所の電話が鳴り続けた。「講演会は予定通りですか?」という問い合わせ、「講演会への出席は取り消します」という電話。
米倉さんに講演会は予定通り開催することをお伝えした。一夜、旅先での米倉さんの気持ちはどんなであったろうか?

米倉さんのご講演は見事であった。
講演会がはじまる前は聴衆のみなさんの表情は硬かった。
しかし、米倉斉加年さんの講演が終わったときは、心なしか聴衆の顔がほころんでいることを感じ、米倉さんのお人柄や、100年むかしの芸術家の熱情のほとばしりが、大災害に胸痛めたみなさんの心にいっときの安らぎをもたらしたのかもしれないと思った。ありがたかった。
東北大震災義援金の箱に多くの方々が芳志を入れていただいた。

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2011年3月12日、福岡市エルガーラホール

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こころからご冥福をいのります。

※ 私が撮った米倉さんの写真が yahoo画像(91907件)のトップに載っている。

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米倉斉加年さんのことを書いた私のブログ記事へのアクセスは一昨日180件余り。

 


ひょっとこ踊り

2014年08月28日 | 日記・エッセイ・コラム

春いらい、幼馴染の友と会い語ることが多く、そのたびに喜寿を迎えいまなお精進するみんなの話に感心することしきり。

肥後狂句をたしなむN君、能の修行続けているというO君、
水彩画を描き続けるT君、そして、久しぶりに会ったS君がひょっとこ踊りにはまっているという。

彼は生真面目な性格で、私なんかよりもっとまじめ、成績優秀だった。
その彼が、ひょっとこ踊りをするという。
「エーッ?!、ホ~ッ!」私もつれあいもビックリした。

ひょっとこ踊りは、どこで演じてもみんな大喜びだという。
そうだろう、ひょうきんなお面、独特の身のこなし、踊りを見て笑わないものはない。

「老人ホームに行ったりする。車いすに乗っていて、ほとんど反応のないおばあさんがひょっとこ踊りを見ると顔がスコーシ緩む。手をとって一緒に体を動かすと・・・
おばあさんが笑うんだ!」

彼の話に感動する。

みんな生きる喜び、社会との接点をみつけがんばっている。

「あなただけよ、何もしないでぼーっとしているのは・・・」
つれあいから喝。

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