土曜日のこと、カラオケで歌った。Mさんご夫妻と私、つれあいの4人。
Mさんは御年90歳、去年、ささやかな卒寿のお祝いをしたが、そのあとカラオケへ繰り出した。音楽が好きなMさんはきっとカラオケがお好きになるのではないかと思ったのだった。このときは、ゆっくり、心行くまで歌うことができなかったので、そのうちにまたご案内しますと言ったきり、約束を果たしていなかった。
それが10カ月越しに実現した。平均年齢80歳という4人、意気揚々とカラオケ店に進軍!眼鏡をかけて、ボタンやつまみをひねくりまわし、ようやく音が出た。ひねくりまわさなくても簡単に操作できるはずだが、機械をまえにすると、何やらひねってみたくなる。
さて、Mさんはご自分が歌いたい歌をメモしてこられた。10数曲書いてある。では、1曲目、「白いブランコ」、ビリーバンバンの歌だ。次は、越路吹雪の「サントワマミー」。キーを上げたり、テンポを早くしたり、カラオケは歌いやすくするために自由自在に操作ができる。Mさんもだんだん調子が出てきた。
私は加山雄三の「君といつまでも」、つれあいは美空ひばりの「愛燦々」などなど、いつか2時間あまりの時間が、あっという間に過ぎた。
「百万本のバラ」、「千の風に乗って」をみんなで歌ってお開きに。
カラオケ店の受け付けは親子連れ、中学生グループ、私より少し年かさのご夫婦など千客万来のようすだった。
90歳のカラオケ挑戦、少し、お疲れではなかったかな、しかし、大きな声を出すのは健康になにより良いと聞く。つれあいは友だちと時折、歌いに行くという。シニア世代にとってすばらしい楽しみに違いない。