シニアの仲間に見てもらおうと考えた映画『君の名は』を借りに天神へ。
DVDレンタル店で『君の名は』を探す。
若い女性店員さんに聞く。
「エー『キミノナハ』ですか?」どこか異国の映画を捜す気配になった。
あった!邦画のコーナー、在庫を確認はしていたのだが、はじめて手にとるとやはり安堵する。主演の佐田啓二、岸恵子の若いころの写真。
かつて娯楽といえば映画しかなかった戦後の時代・・・
『君の名は』最初ラジオで放送された。菊田一男作、古関裕而音楽。
「忘却とは 忘れ去ることなり 忘れ得ずして 忘却を誓う心の 悲しさよ」
古関が弾くハモンドオルガンにのせて毎回繰り返されるフレーズをいまでも覚えている。
三球ラジオからようやく聞こえる声、母も姉もラジオに耳を寄せて聞いていた姿を思い出す。
『君の名は』がはじまると女湯が空になるという伝説はホントだったろう。
この映画なら、私たち戦後世代のシニアの仲間も喜んでくれるかなあ?