ためしてガッテンという番組で難聴を取り上げていた。
私は自分が難聴だと自覚している。つれあいから難聴で困る!と度々なじられる。呼びかけても答えない!テレビの音量が大きすぎる!話を間違って聞き、誤解して怒る!「まったくコマッタ爺さんだ!」と怒り心頭のわが家のオクサン。「ウン、そのイカリ、わからないじゃあないヨ」と私。
私は軽度の難聴か、中くらいの難聴か、たしかに、会議の会話は聞こえづらい。小声の会話は聞こえない。耳鼻科での検査をまだ受けたことはないが、簡単な補聴器はときどき付ける。補聴器を耳に付ければ確かに声が明瞭になる。
“スーパー聴覚高齢者”といわれる方もいらっしゃる由。3m離れたところで針が落ちる音を聞きとれる。爪楊枝をポキンと折る音が聞こえるのだそうだ。
我がつれあいも“スーパー聴覚者”に負けないくらい耳が良い。窓を閉めていても雨音が聞こえる。宅配便の手押し車が近づいてくるのが10階の部屋から聞こえる。私のケータイのメール受信の信号音(マナーモードにしているが机の上に置いているので振動音が起る)の音が隣の部屋にいても聞こえる。私のイビキが2か所のドアをすり抜けるように聞えるという。それくらいイビキが凄まじいのも事実だが…つれあいは日々、音が聞こえすぎて苦しいのだそうだ。
だから、私は“トラの耳”と呼んでいる。
私はもともと右耳が少し聞こえにくいことを知っていた。日常生活で不自由さを感じることはなかった。だから70歳を過ぎての難聴は加齢によるものと思っていたら、原因は加齢ばかりではないという。耳の聴覚を脳に送り届ける器官の障害が難聴の原因だという新しい研究結果を紹介していた。聴覚の障害を起こすのは、高脂血症、糖尿病、腎臓病だという恐ろしい事実も…
かつて耳が遠いと長生きするなんて聞いたこともあるけれど。