浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

秋雨

2006年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

仕事仲間の後輩K君の訃報が届いた。そうか、しばし、瞑目する。あの笑顔にもう会えぬ。弔辞で紹介してもらおうと新人時代の彼の思い出をメールで送った。

『あれは昭和52年だったでしょうか。新人の彼が自らリポーターを買って出て、「ぶらり散歩」というテレビ番組を制作したときのことを思い出します。ところは長崎新地の中華街。彼は長崎名物、ちゃんぽん作りに挑戦しました。江山楼というお店、腕利きの料理人で社長の王国雄さん自ら厨房に立ちました。まず、キャベツの千切りの指導からはじまります。“もっと細く刻め!大きさにばらつきがあってはダメだ!”厳しい声、あなたはキャベツを2個くらい刻んだっけ?今度は、炎を吹き上げるコンロの前で、大きい中華鍋と格闘です。キャベツや豚肉を放り込み“もっと勢いよく!”“モタモタするな!”とどやされます。顔も頭も体中が汗になっていたことでしょう。丼にちゃんぽんが山盛りです。あなたは湯気もうもうのちゃんぽんに突進、食べました!玉の汗、湯気でくもるメガネ、その奥で、あなたの人なつこい目が笑っていました。ヤッター!と。

大好評でした。あの番組を見た人はみんな、長崎ちゃんぽんを食べたくなりました。あのころは今のような料理番組もない時代でしたが、思えば、あなたはそのさきがけを走っていたのです…』

あのとき、ちゃんぽん作りを指導していただいた、王さんは、あの日のこと、K君のことが忘れられないと、先日も便りがあった。王さんにさきほど悲しい訃報をお伝えした。

きょうは1日中、雨が降る。秋雨のはしりだ。


夏の終わり

2006年08月30日 | 日記・エッセイ・コラム

秋雨前線がまもなく九州北部に近づくと、昨夜の気象情報が伝えていた。眠りにつこうとする昨夜11時ころから稲光が走り、雷鳴が轟いた。「夏の終わりかな…」とつぶやく。日付が変わるころには雨も止んだ。ベッドのそばの窓を開け放つ。まだ、昼間の暑熱が残っていた。

けさは湿度が高い。8時半、雨が降り始めた。これが秋雨前線の雨だろう。さすがの猛暑もそろそろ引退だ。清原が昨夜、さよならホームランを打った。12本目、プロ野球新記録だとテレビが言っていた。

かなちゃんから朗報が届く。さあ、かなちゃん、もうひとふん張りだ。

おばあの給餌作戦、かなちゃんの朗報が届いたせいか、気合が入っている。カレー、ゴーヤチャンプルー、エビの甘煮、シズ(魚)の煮付け、ほかにもう一品。カレーをお隣さんにも食べていただく。ご飯にカレーを乗っけると、いつもの味と変わっているから、一層美味く感じる。病院の食事は鯖の味噌煮とカボチャの煮物。今夜はカレーとゴーヤのみにして、あとは冷蔵庫へしまう。あすも楽しみだ。

あんまり食べるから、体重が増えた。カレンダーを見ると8月12日、70キロ、19日、69キロ、26日、70キロだ!

きょうの最高気温28.7℃、最低気温27.1℃。雨はきのう、130ミリ、きょう31ミリ。あすの最高気温は26℃の予想。


入院生活三種の神器

2006年08月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_5416 きょうで入院2ヶ月が経過した。厳密にいえば、6月29日骨折、入院。手術は7月4日だったから、手術から8週目となる。

さきほどの主治医の回診。「まだ腫れがへりませんね。うーん、漢方薬を処方してみましょうか…」まだ、退院してよい、という兆候はなさそう。ウーン!「退院までおよそ2ヶ月でしょう」といった手術後の主治医の話がよみがえる。

手術が必要で入院が決まったとき、わたし自身が、2ヶ月という長期の入院生活に耐えられるのか?不安だった。おばあが胃がんを手術する数日前、手術後の数日の間に『妄あん』という症状が患者に現れやすいこと、その症状は、中年から老年の男性に起こることを聞かされた。なんでも、酸素供給の管、点滴や輸血の管を患者が自分でむしりとり、「オレは家に帰る!」と暴れるのだという。おばあがすかさず私をさして「先生、この人に発症しそうです!」と。あのとき以来、『妄あん』ということばが頭にこびりついていた。

「手術、そして、2ヶ月の入院」と聞いたとき、覚悟した。「痛いと言うまい、食事がマズイと言うまい、退屈だと言うまい!」 あるがままに、Let It Be 、なるようになるさ、すべては天の配剤だと腹に決めた。さいわい妄あんは起こらず、おばあを心配させることなく時が過ぎていく。

たくさんの方々からのお見舞い、支援はありがたかった。早くよくなって元気な姿をお見せしなくてはイケナイ、そして、わたしも恩返ししなくてはならないと思う。

写真は入院生活三種の神器、モバイルパソコン、ケータイ、ラジオ。この三つの文明の利器でどれだけ孤独感を慰められ、また、頭の体操ができたか!ただ、感謝する。


香田監督(駒大苫小牧)②

2006年08月29日 | 日記・エッセイ・コラム

香田誉士史監督のファンのみなさんにお知らせ。

早実に優勝を譲ったが、駒大苫小牧高校の戦いは立派だった。私は、香田監督の采配を見て、彼のファンになった。

香田誉士史とはどんな男?その私の願いをかなえてくれる記事がきのう、現れた!

asahi.com MY TOWN 北海道 8月28日 『香田監督(上)』 asahi.com で検索を。

佐賀商、駒沢大学時代のエピソードや彼の人となりがどこから生まれてきたかが興味深い。あすは、(下)が読めるかな。

島田洋七さんの『佐賀のガバイばあちゃん』も、人間の暖かさや強さを感じさせてくれた。いままた、香田監督が、佐賀人の根性を教えてくれた。

私は、熊本の人間だが、仲間のような、お隣さんのような親しみを感じ、エールを送る!


マイカーのメンテナンス

2006年08月28日 | 日記・エッセイ・コラム

H先輩が、きょうも私の車のメンテナンスをやっていただいた。

先月16日、少し車を走らせれば、バッテリーの充電と足回りのメンテができるからと、走っていただいた。そしてきょう、もう一度、走らせましょう!と見舞いをかねてきていただいた。
これで一安心。退院して、さて、車を動かそうとするのに、バッテリーが放電してしまっていれば、エンジンがかからなくなる。まことに有難い。

来月9日は私の誕生日。ことしは運転免許証の更新だ。更新の手続きをするよう、我が家に連絡がきていた。手続きは、誕生日から1ヶ月後まで可能だとのこと、そのころまでには、運転もできるようになるだろうと思う。マイカーも早や10万キロを走った。