浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

ハギの花

2010年06月17日 | 日記・エッセイ・コラム

緑道にハギの花が咲いている。

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ハギが咲くのは早くても立秋かお盆のころからかと思っていたが、すでにハギが咲き始めている。

インターネットで見ると、ハギ(ヤマハギ)は7月から咲くのだという。6月中旬、半月ほど開花が早まっただけか―

新聞をとりにエレベーターに乗ると小学4年生のT君が乗ってきた。彼は柔道を習っている。体も大きくなった。腕は筋肉がしっかりついている。彼が赤ちゃんのとき、お兄さんが発熱、お母さんと急ぎ病院に行くため、しばらく彼を我が家で預かったことがあった。まだ小さな赤ちゃんだった。私もしばらく抱っこした。赤ちゃんのあの柔らかな、それでいて確かな命を感じたことを思い出す。彼は黙って私の階の停止ボタンを押してくれる。「ありがとう!」

仕事に行こうとエレベーターに乗ると中学生の○○君が乗ってきた。バスケットボールをやっているといっていたが、いつの間にか私の背丈をはるかに超えた。「身長は?」、「180センチです」、「まだこれからも大きくなるだろうなあ!」。ニコッと笑って、エレベーターの入口で少し頭を傾けて出て行った。「行ってらっしゃい!」

中学や高校時代、近所のおばあさんたちと顔を合わせると、「オオキュウ、なんなさったなあ!」と声をかけられた。何か気恥ずかしいような気持ちだった。

己の年齢を感じないわけにはいかない。