9日、福岡県うきは市の五庄屋の事績を訪ね、うきは市江南小学校へ足を運んだ。
麦刈が終わり、そろそろ田植えが始まる季節。江南小学校の周りを流れる水路にも水が勢いよく流れていた。校門を入ったところに、五人の庄屋の墳墓の地を示す円柱が立つ。
浮羽郡内唱歌がある。校内の部屋に扁額がかかり、子どもたちが書いたものもある。24番まで続く。
①南にそびゆる水縄山(耳納山) 北に走れる筑後川
川と山との風光を あわせて秀づる浮羽の地
⑨かくまでゆえある里ながら かわみず低く岸高く
田はいと貧しき地なりしを 豊かになしたは誰が徳ぞ
校歌は⑩番から⑯番までが現在歌われるという。子どもたちが歌う歌をビデオで見せていただいたが、周囲の父母も全員が歌っているのに感動。
⑩寛文初年の頃とかや いでこの民を救わんと
概然死をもて誓いたる 群中五人の丈夫あり
⑪夏梅、清宗、菅、高田 および今竹五ケ村の
庄屋はここにさし出す 水道工事の請願書
⑫水もし引くに来たらずば みな一同にはりつけの
刑罰その身に受くべしと 壮んなるかなこの言や
⑬至誠は人を動かして ゆるしの下る村口に
早やたてらるる仕置台 見るにはげまぬ人ぞなき
⑭矢よりも早き筑後川 さかまく波と戦いて
岩切りうがち水をせく その辛 その苦そも如何
⑮百難万難廃し得て 開きし長野大石の
堰に救わるる 田づらは二千百余町
⑯千古の偉業功なりて 下りし賞与のかずかずも
5人は辞して皆受けず 誰かは高義に泣かざらん
この歌は24番まで続く。
これは五人の庄屋の墓の所在地を示す地図。子どもたちが作ったみこしは「五人庄屋」。
四年生の社会科で子どもたちは五庄屋と大石、長野水道について学ぶ。
秋の発表会で四年生が劇を演じたり、さまざまな顕彰をするという。
麻生福岡県知事が『水神』に感動、近く現地を訪問するという。