浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

水滴の絵

2006年06月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Uvs060615018 きのう、「六月の水滴」という絵の個展を鑑賞した。

『スケッチ』『水彩画』のN.K先生が描いた小さな展覧会。

Uvs060615016 たくさんの水滴が宝石のように耀いている。

一瞬のキラメキをみせる水滴たち。

Uvs060615017 ひとときの美しさがキャンバスに刻まれている。

手を差し伸べれば、瞬時に消える命のはかなさ!そして輝き!

北原白秋の詩を思いだした。詩の題名はノートに書いていなかったので忘れた。インターネットで調べると『露』だった。

『露』

  葉の先に とまれる(揺れいる)露の

  落ちんとし いまだ落ちぬを

  落ちよとし 見つつ待ちいて

  落ちにけり おどろきにけり

ビデオカメラで何かを撮影するとき、この詩は一つのヒントになる。目の前にある事象をどう捉えるか?現在の姿、これから起こるであろうこと。それを観察する人間の心の動き。

“一滴の露”に物語(ストーリー)が隠され、人生にも似た輝きやはかなさがひそんでいる。観察、凝視、想像、発見、表現…そこに楽しさと喜びが生まれてくる。ビデオの撮影や編集は知らず知らずのうちに、そうした観察や発見、表現を体現している。


雨上がる

2006年06月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Uvs060615013 Uvs060615012

午前5時。目が覚めたときには雨が上がっていた。

脊振山地方向で白い雲が山裾を這う光景が美しかった。日の出の時間からまもなく、まだ、町の街路灯が光っていた。三脚とカメラをセットした数分後、美しかった光景は見る間に薄らいでいった。

ビデオカメラに撮ろうと思った瞬間、その一瞬が貴重なんだなあ。