『スケッチ』『水彩画』のN.K先生が描いた小さな展覧会。
一瞬のキラメキをみせる水滴たち。
手を差し伸べれば、瞬時に消える命のはかなさ!そして輝き!
北原白秋の詩を思いだした。詩の題名はノートに書いていなかったので忘れた。インターネットで調べると『露』だった。
『露』
葉の先に とまれる(揺れいる)露の
落ちんとし いまだ落ちぬを
落ちよとし 見つつ待ちいて
落ちにけり おどろきにけり
ビデオカメラで何かを撮影するとき、この詩は一つのヒントになる。目の前にある事象をどう捉えるか?現在の姿、これから起こるであろうこと。それを観察する人間の心の動き。
“一滴の露”に物語(ストーリー)が隠され、人生にも似た輝きやはかなさがひそんでいる。観察、凝視、想像、発見、表現…そこに楽しさと喜びが生まれてくる。ビデオの撮影や編集は知らず知らずのうちに、そうした観察や発見、表現を体現している。