秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

京都非観光案内66.西陣界隈 5。

2009年01月30日 07時21分48秒 | 京都非観光迷所案内
今回の西陣シリーズ、書き込みながらフト気がついたんですけど、普通に名所で
案内してもいいくらいかも。・・でも観光客がひきもきらず訪れるほどでもないしナ。

猫寺を拝観した後は、織成館の前あたりもずいぶん変わったようだし、
帰り道にちょっと散策。

館の前は石畳がひかれ、ちょっとこのあたりだけ、雰囲気が違ってます。
その織成館の斜め向かいにあるのが、この「大岩さん」。

もとは二条堀川付近に社殿と一緒にあったそうですが、二条城築城のおり、
社殿だけが岩上通六角に移されたということです。

その後、御所の庭に移動されたけど、この大岩、そうとうな「ヤンチャモン」。

夜中に帰りたい~、なんて泣くわ、別の所に移そうとしたら吠えるわ、あげくに
は子供の姿に化けて歩きまわったとか。

高さが四尺、五尺になった石を丑寅の方角に立てると霊石となったり、魔物が
やってくるたよりとなる。と平安時代の「作庭記」にあります。この時はどこ
に安置したんでしょうね。

さすがに宮中の方々も参ってしまい、真言の僧侶を呼んで今の場所に安置。

寺は二度の大火で焼失してしまったけど、この大岩は残されて、近所の人たちの
信仰の対象になっています。

この岩の前でじっと合掌すれば「ワシもなぁ、昔はエライ無茶したもんやでぇ。
今はこうしておとなしゅうしとるけどナ。」なんて声が聞こえてくるかも知れません。

西陣界隈1~5ですが、時間がかかったようにみえますが、実際は1時間ほど。
密集してますからね~。

時間に余裕があれば、千本通りまで足を伸ばして「千本閻魔堂」や「釘抜き地蔵」
を見学してもよいでしょう。あ、そうそう人形寺(宝鏡寺)も近所です。

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