秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

蛇塚。京都非観光迷所案内53.

2009年01月06日 18時32分26秒 | 京都非観光迷所案内
以前から存在は知っていたけど、場所が分かり難そうで、後回しにしてました。
(やはり迷ってしまった・・・。)

なにせ、周りは住宅街で、まさかこんな所に古墳があるとは思えません。
古墳といっても、残されているのは石室だけですけどね。

でもその石室の床面積は全国第四位。もとは全長75メートルあった府下最大の
前方後円墳です。

蛇塚の名はこの石(玄)室に多くの蛇が住み着いていたため、だとか。
蛇以外にも「おしげ」という女賊もすんでいたという言い伝えも残されています。

また、この塚で映画を撮った有名な映画監督が、原因不明の病に犯されて亡くなった、
と、いう噂もあるけど、信憑性はどうでしょうね?

築造は7世紀後半、一帯を開墾した秦一族の首長の古墳ではないか?といわれて
いるそうですが、広隆寺を氏寺とする秦氏と、この古墳とは正直いって私の
脳内のイメージではうまく結びつきません。
(ま、しょせん大したこと無い頭脳ですケド・・・。)

確かに大堰川の大工事などで、巨石を加工する技術はあったと思いますが・・。

もし、秦氏の古墳だとすれば、太秦を中心に開墾を進めた秦氏もまさかこんな
ねき(近く)まで住宅が迫って来るとは夢にも思わなかったでしょうね。


次回は古墳つながりで、蛇塚古墳よりもっと分かり難い場所にある「天塚古墳」です。