温泉玄関前の雪景色 ロビーの裏側、直径10センチ近いつららが牙を剥く
持つべきものはお友だち。 “ こいつぁ春から縁起がいいわい・・・!!”
地位も名誉も財産も持っていない。言ってみれば、ないない尽くしのこの身。
持っているものを・・・と探してみるが、大したものは見当たらない。
もう一度よく見回す。オーッあったあった!!
身分不相応かも知れないが、素敵なお友だちが沢山周りにいてくれることに気が付いた。
我が身の足りない部分を補ってあまりあるお友だちの数々。いつも助けられている。
久しぶりのお城山ウオーキングで、息も上がりかけたころ、電話が鳴った。
雪見の温泉へのお誘い。これは有り難い。一も二もなく飛びついた。
岩国の街中からおよそ60キロメートルの中国山地にある、お友だちご自慢の「西の軽井沢」である。
話しや写真では何度か窺っていた。自分も一度は・・・と思いながら雪深い山道。持ち合わせのないタイヤチェーン購入から算段、しかも雪道での装脱着。
ついつい二の足を踏んで実現の可能性は遠かった。
そんなところへ思わぬお誘い。タオルからコーヒーポット持参まで、オンブに抱っこ。なんかしら弟が兄貴に甘えている気分。
ドンドン坂道を上がる。あと10キロメートルの地点で安全のためタイヤチェーン装着。
これもここ数十年経験のないこと。そばで立ってみているだけ。
無事目的地到着。途中の雪景色もさることながら、雪の上を渡る身を切る風を心地よく受けて、ちょっと熱めの露天風呂。頬も気持ちもゆるみっぱなし。
散々温まって、さてレストランへ・・・というところでまた電話が鳴る。
どうしても今夜イッパイやろや、付き合えよ・・・と別のお友だちから。
後は言うに及ばず。
昼間も夜もまったく予期せぬ嬉しい楽しい新年会。ことしの元気をもらった思い。
どこかで、なにかで、埋め合わせを・・・。