冷える。実によく冷える。
去年の夏の異常な暑さが、身体の一部に残っているわけでもあるまいが、この冬の寒さはこたえる。寒さ対策をあれこれ工夫してみる。
先ずはガラス越しの陽射しを最大限に浴びられるように、パソコンデスクの位置を選ぶ。
これほど暖かく、経費のかからない寒さ対策はない。有り難い。但し時間限定・晴れ間だけという難点はある。
次いで、石油ストーブ・エアコン・・・と身近に暖房装置はある。
それらはいずれも暖房コストいう点ではバカにならないものばかり。
年金暮らしの身で、それほど無駄な経費やエネルギー消費は気が引ける。
更に言うなら、どんなに寒かろうと道路が凍結していようと、決まった時間に出勤しなければならなかった時代と比べて、今は早起きも、寒さに向かって出勤することもない気楽な身分。こんな有り難い状況で、風邪を引いたなどと大枚の治療費を支払うことに大きな抵抗と、後ろめたさをおぼえる。目下の至上命題『治療費削減』
そんな時、母の荷物の中から出てきた湯たんぽ。まだ温かみさえ残っているような母手縫いの袋に入ったまま。
これを活用せずにエコ暖房は語れない。早速使い始めて二冬目を迎えた。
パソコンデスクの足元をポッカポカ。まさに頭寒足熱。
終わったら蒲団に潜り込ませてぬくぬく安眠。朝になってもまだ柔らかな温かさが残る。
先づよしと 足でおし出す たんぽかな 小林 一茶
注 : たんぽは「湯たんぽ」で冬の季語。「湯婆」と書く