いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

和みの森・整地ワークショップ

2010-06-03 18:24:08 | うえだんな
和みの森に、森づくりのための拠点を作ろうと、
昨年度から動きまわっています。

森づくり、という屋外でのハードな活動に、
少しでも多様な方に関わってもらうにあたって、
いきなり長時間の屋外労働、というのは無理があります。

「さあ、森づくりだよ、ここで活動して」と
まったくの森の中に放り出されるのは、やっぱりしんどい。

なので、適度に活動し、適度に休む、あるいは
道具や材料を安全に置いておくことができる、そして
緊急時に避難することができる、そんな拠点が必要だ、という話になりました。

かといって、小屋を建てるとか、そういうのはいろいろ大変です。
そこで、貨物用のコンテナをうまく使えないか、というアイデアを
試してみることとなりました。

いわば、森づくりを効果的に進めるための、準備です。

とはいえ、いきなりボンと土の上に置くことはできません。
そこで、株式会社苫東様に全面的にご協力いただき、
整地作業を敢行することとなりました!
そして、平日にもかかわらず、多くの会員さんが
手伝いに来てくれました。ありがとうございました!

①みんなで、「このへんに置くべ」となんとなく位置を決めます。



②引っ掛かりそうな枝を剪定します。これは、細かく刻んで焚きつけとして使わせてもらいます。
棟梁、ずいぶんとイキイキしておられます。



③なるべく木を切らないで、すぐ脇へ移植します。ハスカップや、ノリウツギの根っこを掘り起こします。大勢でやったら、案外早かった!



④そこへ、重機の登場。ボッコンとバッコン(抜根)します。
これも、すぐわきに植えて、萌芽させることにしました。



⑤最後に、表土をはぎ取り、整えます。この貴重な表土は、ハスカップ移植のための土として、大切に使っていただくこととなりました。



こんな感じで、すべてのものを一つも無駄にすることなく、整地を進めていきました。
そんな一つ一つの判断に「里山の復元」という理念を浸透させていきます。

さらに、その一つ一つの作業に、お越しいただいた皆様に
しっかりと関わっていただくことができました。
そんなプロセスが、「自分の森」という意識の醸成につながってくれればな
と思っているところです。

さて、次は
砕石(火山れき)を敷いて、いよいよコンテナの設置です!
日時は6月26日(土)と決定しました。
なんか、楽しみになってきました!

ハスカップの花も、今が盛りです。



で…、そんな気持ちのいい場所に、こんなものが。がっかりだよ。



不法投棄。
こんなのがなくなる世の中を作るために、
ぼくたちは森づくりを通して、人づくりをしているんだ。