いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

白老の鍛冶屋さん

2008-03-12 10:15:20 | うえだんな
いやはや、とてもすごい人にお会いすることができました!
とても、興奮しております。

ふぉれすと鉱山の仕事で、
スクレーパー、
つまり木材の皮むき器(巨大なジャガイモの皮むき器みたいなやつ)が
必要になりまして、
それを作ってくれる人を探していたらしいんですね。
そしたら、そんな人が白老にいて、
注文したから、その様子を見てきてくれって言う話になり、
聞けば上田家から車で5分のところだ、ってうんで
早速行って来ました。

75過ぎのおじいさんです。
本当の鍛冶屋さんです。
町内会長もしています。
うちの奥さんの学校の近くです。

作業場に案内されました。
もう、あっちこっちに・・・分かるような、分からないような
手仕事道具がうずたかく積まれています。
もう、こういうのが大好きなぼくには
たまらない空間であります。

いやあ、素晴らしいなあ。
おじいさんも、はつらつと話を聞かせてくれます。
国鉄で技術を身につけ、
昭和45年に白老に移り、
ずっと漁船の部品や、温泉の床暖房のパイピングを
していたそうです。
今は大きくはやらないんだけど、
皮むき器ぐらいならすぐできるんだって。

この動乱の現代社会において、
独自に技術や機械を作り出し、
「アイデア一本でここまでやってきたんだ」と
ちょっと胸を張って仰る姿は、
涙が出るほど、実に男らしいのですよ。

「響きあう」って、こういうことなのでしょうか。
1時間近く、楽しいおしゃべりをさせて頂きました。

本当に、こういう人とめぐり合えるのって嬉しいですね。
先週の木育ミーティングでも、いろんな人にお会いし、
かなり刺激を受けましたが
こんなすぐ近くで、こんな偉大な方とめぐり合えたのには
本当にビックリしました。

まだまだいろいろな「宝」にめぐり合えそうです。
ワクワクしますね。