A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

メンバーが若返ってますます元気に・・・・

2013-04-24 | MY FAVORITE ALBUM
Wayne / Masaru Uchibori & MU Big Band

内堀勝のMUビッグバンドが冬眠明けの今年初のライブがあり始動を始めた。1995年にバンドができて彼是20年近く。長く続いているバンドのひとつだ。



ビッグバンドのリーダーはプレーヤーがリーダーになるケースと、アレンジャーがリーダーになるケースがある。プレーヤーがリーダーだと、歳をとってもバディーリッチやメイナードファーガソンのようにプレーヤー自身が先頭に立って若者を引っ張って進化していくバンドもあるが、昔のスタイルのまま昔からのサウンドを大事にして進化をとめてしまうことが多い。

一方で、アレンジャーの場合は歳を重ねるとアレンジはかえって経験が増して多彩になっていく。ゴードングッドウィンも彼のアレンジがバンドカラーそのものだが、アルバムが出る毎に進化をし続け、メンバーもそれに応えていく。いつも新しいアルバムを聴くのは楽しみだ。

この内堀勝のビッグバンドもアレンジャーである内堀のオーケストラ。古いアレンジは20年以上前のものもあるという。新しいアレンジもあるし、他のオーケストラに提供したアレンジを入れたら、レパートリーは数知れない程あるのだろう。

この日は、「ブルースを多めに」とのコメントがあったが、持ち駒の中から自在にプログラムを組めるのもアレンジャーの率いるビッグバンドの強みだ。

結成時のメンバーで制作されたこの初アルバムは2004年の録音。今から10年前だ。
メンバーを見ると一流揃いのオールスターバンド。現在のメンバーは各セクションのリーダー格は当時のメンバーが残っているが他は若手に入れ替わっている。数年前に若手中心の今のメンバーに入れ替えたと聞く。

リードアルトの萱生昌樹は最近は他のオーケストラでもサックスセクションの要を努めることが多い。今やリードアルトでは若手のNo.1であろう。彼がフィーチャーされたのは”In a sentimental Mood”。この曲は以前のメンバーだったリードアルトをフィーチャーしていたので、彼が替わってからしばらくやっていなかったとのこと。このプレーが収められている演奏がYou tubeで10万回を超えるアクセスがあったということだが、自分は寡聞にして知らなかった。

気になったので、家に帰って早速見たら近藤淳だった。今は923Big bandのリードアルトだが、そこでも得意なバラードプレーは健在だ。この近藤淳と較べても萱生のプレーはなかなかであった。



このアルバムに収められている曲から、Lullaby for Y.U.と、賑やかなBoogie Woogieが演奏されたが、内堀のアレンジは特に奇抜さは無い正統派、しかし細かいところに仕掛けがある飽きないアレンジが多い。

自分が歳をとったかどうかのチェックポイントは、「行きたいと所がある」「会いたい人がいる」「食べたい物がある」の3点セットが日々の生活で持続されていることだそうだ。
もうひとつは、若者とも付き合っていると気が若くなる。確かに歳をとると、同窓会、OB会で旧友に会う機会が増えるが、大体は昔話。内堀もメンバーを一新したのは、昔話を繰り返すのは避けたかったのかもしれない。

若さを保つには、これに若い彼女でもできたら完璧なのだろう・・・。

今週末から新宿 Somedayはビッグバンド祭り。さて、何日行けるか?




1. Wayne
2. It Don't Mean A Thing
3. Emily
4. Just Friend
5. Nefertiti
6. Don't Get Around Much Anymore
7. Remember Mingus
8. Lullaby For Y.U.
9. Traffic Light Blues
10 .Boogie Woogie

近藤和彦 (as,aa,fl)
池田篤 (as)
三木俊雄 (ts)
岡崎正典 (ts,cl)
宮本大路 (bs)
エリック宮城 (tp)
菊池成浩 (tp)
木幡光邦 (tp)
佐久間勲 (tp)
岡崎好朗 (tp,fh)
片岡雄三 (tb)
橋本佳明 (tb)
三塚知貴 (tb)
河野聡 (btb)
守屋純子 (p)
佐藤慎一 (b)
稲垣貴庸 (ds)

Producer : 内堀 勝
Recording Engineer : Andy Waterman
Arranged & Conducted by Masaru Uchibori
(except 7 by John Laporta)
Recorded on May.26 & 27,2003


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