A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

人には色々な出会いがあるが・・・・たまには一同に介して。

2008-02-02 | CONCORD
You're A Lucky Guy / Dave Frishberg

日々色々な出会いがあるが、それぞれは個別の出来事。相手同士はお互い何の縁もゆかりもなく、面識がある訳でもない。だんだん付き合いが長くなると、思わぬ人同士が知り合いでびっくりすることもあるが・・。

知人が増えてくると、長い人生の間で一度位色々な場で知り合った友人を一同に介した集まりをやってみたい。とは思うのだが、それはなかなか一般庶民にとってはできない相談だ。しかし、それが狭い範囲だとできなくはない。仕事仲間だけとか、遊び仲間だけとかの単位であれば。
ジャズミュージシャンにとっては、同じ世界で生きている者同士。結構狭い社会なので決して難しい話ではない。

このアルバムの主役である、デイブ・フリッシュバーグ。
マルチタレントの彼のキャリアもいくつかの大きな変遷がある。
よくスイングするピアノで有名だが、作曲もするし、作詞もする。さらには優しい歌声のボーカルでも有名だ。
1957年にニューヨークに出てきたデイブは、ジーンクルーパーのバンドにいたこともあり、バドフリーンやベンウェブスターなどのスイング系との共演が多い。そして、60年代の初めには有名なアル&ズートのグループに。そして、60年代の最後にはCTIからソフトロック系のアルバムを出す。そのまま行けばジョージベンソンになったかもしれなかったが、71年に西海岸に移ると、もう一度メインストリームに。そしてConcordに登場するようになった

このジャケットに、このアルバムで一緒にプレーをしたメンバーの出会いが、デイブ自らによって語られている。
ベースのジムハートは生まれ故郷のミネアポリスの仲間、アルコーンの曲は自分のレパートリーに加えていたし、ニューヨークに行ってからはアル&ズートのグループに63年に加わって69年までプレーをしたし。ボブブルックマイヤーは他のメンバーほどよく知らなかったが、クラークテリーとボブのバンドでのプレーしたことはあったし、彼の奥さんが曲のマネジメントしてくれたり。
ドラムのニックセロリは、ロスに来た数日後にDonteのバーで話をして親友になり、ハーブアルパートのバンドに一緒に加わったりした仲だそうだ。

演奏は、デイブのソロあり、ボーカルあり、デュオありで、仲間達にフリッシュバークが順次ピアノやボーカルなどで語りかけるような感じだ。全体は旧知の仲間が集まったリラックスしたプライベートセッションのようなものだ。お互いあまり知らない同士であっても、共通の話題で会話が弾むと自然と打ち解けてくるのがよく分かる。
中でも、長年一緒にやっていたせいかアルコーンとのコンビネーションが2人のDuoも何曲かあり最高だ。
デイブ自身にとっても、友人達が一同に介した記念には忘れられない一枚だろう。

1. Truckin’
2. travelin’ All Alone
3. The Underdog
4. That Old Feeling
5. If Dreams Come True
6. You’re a Lucky Guy
7. P-Town
8. I Surrender , Dear
9. Saratoga Hunch
10. Cheerful Little Earful

Dave Frishberg (p)
Bob Brookmeyer (vtb)
Al Cohn (ts)
Nick Ceroli (ds)
Jim Hughart (b)

Produced by Dave Frishberg
Recorded at Sage and Sound Recording , Hollywood

Originally released on Concord CJ-74 , 1978

You're a Lucky Guy
Dave Frishberg
Concord Jazz

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