A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

閉店休業。従業員は揃って他の店に・・・・

2007-07-28 | MY FAVORITE ALBUM
FANTABULOUS / OLVER NELSON

クインシーの後を追うようにして登場したアレンジャーのオリバーネルソン。
楽器はクインシーのトランペットに対して、テナーサックスのネルソン。クインシーが早めにプレーを止めたのに対して、ネルソンは自分のテナー吹き続けた。自分のアレンジで、自分をフィーチャーした演奏も。
そして、自分がリーダーとなったBIG BANDも編成していた。

このアルバムは、比較的初期の録音。
通常のフルビッグバンドではなく、12人編成の小型のオーケストラ。
ただし、サウンドは自体はフルの編成に負けない分厚い音がする。
この分厚い音がネルソンの特徴だ。綺麗で軽快なアンサンブルというよりも、時に不協和音を交えた重厚な音作りだ。テナープレーも豪快でよく鳴っている。コルトレーンの全盛期だが、やはり影響は受けているのだろう。スイング系やハードバッパーのテナーとは一味違う。
モダンビッグバンドの尖兵がクインシーとすると、それを引き継いでもう一歩前進させたのが、ネルソンのオーケストラだ。

アレンジだけでなく曲も一曲を除いてネルソンのオリジナル。
作編曲、そしてソロにアンサンブルワークとネルソンの独壇場だが、メンバーを見ると、直前までクインシーのオーケストラで活躍していた面子が顔を揃えている。サックスセクションのJEROME RICHARDSON,PHIL WOOSD,ピアノのPATTI BOWN。
クインシーのオーケストラの閉店休業入りに伴い、みんな揃ってこちらに移籍してきたようなものだ。同じメンバーでもアレンジの違いでサウンドが変わる典型。
ネルソンカラーが全編を占めるが、作編曲ともにクインシーを思い浮かべる曲がある。スローな“TAKE ME WITH YOU”が、クインシーの名曲“MIDNIGHT SUN WILL NEVER SETS”に何故か似ている。
先輩に敬意を表して、何か引き継いでいるのか?

HOBO FLATS
POST NO BILLS
A BIENTOT
THREE PLUS ONE
TAKE ME WITH YOU
DAYIE’S BOUBLE
TEENIE’S BLUES
LAZIE KATE

OLIVER NELSON and his Orchestra

Oliver Nelson (ts)
Jerome Richardson (bs,fl,alt-fl)
Phil Woods (as,cl)
Robert Ashton (ts,cl)
Kenny Solderblom (as,fl)
Roy Wiegano (tb)
Tony Studd (btb)
Art Hoyle (tp)
Eugene (Snooky)Young (tp)
Patti Bown (p)
Ben Tucker (b)
Grady Tate (ds)
Esmond Edwards (supervision)

Recorded March,19,1964 at Universal Recording Studio , Chcago

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