A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

クリスマスシーズンになるとラジオでも特集番組が・・・

2014-12-15 | CHRISTMAS
Christmas Jubilee

学生時代は少ない小遣いではレコードは何枚も買えず、ジャズを聴くのはジャズ喫茶ともっぱらラジオ。毎週のジャズ番組は漏らさず聴いていた。FM番組はエアチェックをするので、FMの番組表の雑誌を毎週チェックして予定を組んでいた。
一本のテープに収めるために、コマーシャルや途中のナレーションをカットして収めるのにも苦労したものだ。
ラジオ局の中に米軍向けのFENという英語放送があった。(もしかしたら今でもあるのかも?)ジャズも時々かかるし、DJを聴いても、中身が分からないなりにこれがアメリカだなと雰囲気を感じながら良く聴いたものだ。クリスマスシーズンが近づくと、クリスマスソングが良くかかったが、これも雰囲気があっていい感じであった。

戦争中でも物量の豊かなアメリカは、前線の兵士向けのラジオ放送を行い、レコードを送り続けた。前線の兵士を慰問するためのコンサートさえ行われていた。その中で空軍向けの放送AFRS(Air Force Radio Service)があったが、この局でも毎年クリスマスの特集番組を作っていた。その番組向けのスタジオライブを事前に行ってそれをレコードにしたり、ハリウッドでDJを交えてレコードをかけて番組を作ったり。

この番組コンテンツをそのまま収めたのがこのアルバムである。最初手にした時可愛いイラストのジャケットデザインなのでそんな雰囲気のアルバムかと思って裏を見たら、昔のスイング時代の有名バンドや歌手の名前が盛りだくさん。それらを集めたオムニバスアルバムと思って、中を開けたら中身は実はラジオ放送のクリスマス番組そのものであったという次第。

最初の1945年の番組はカウントベイシーオーケストラがNBCのスタジオに陣取り様々なゲストを招く豪華版。その収録日を見てびっくり、クリスマス番組だというのに、録音されたのは真夏の8月8日。8日というと時差があるので日本では9日、何と長崎に原爆が投下された日であった。ベイシーをバックにしたリナホーンやビングクロスビーを聴けて楽しめる。クロージングはワンオクロックジャンプで。

次の1947年はデュークエリントンをゲストに招き、こちらはレコードをかけながら途中で拍手を入れながらライブ風に仕立てたDJスタイル。こちらはエリントンオーケストラの演奏は一部で、ルイアームストロングやキングコールなどの新録音(当時の)が並ぶ。クロージングは、こちらも何故かエリントンによるワンオクロックジャンプ。
ボーナストラックでは、シナトラの若い歌声も聴ける。

どちらも、ただ曲が並んでいるより当時の番組をそのまま聴いている雰囲気でいい感じだ。
自分が録ったエアチェックを最近聴く事もめったにないが、今思うとCMやDJ、解説を含めた当時の番組をそのまま録っておいた方が、個性豊かな評論家の喋りも楽し今聴いても価値があったように感じる。



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