A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

場所が替わればメンバーも違って・・・

2007-02-27 | MY FAVORITE ALBUM
JAZZ FOR A SUNDAY AFTERNOON VOL.3


VOL.3は、ニューヨークを離れて西海岸に飛んだ。
ジャケットのデザインも1.2集とはがらりと変わって何となく西海岸風。
その西海岸も一時はWEST COAST JAZZで一世を風靡したが、それは昔の話。この録音が行われた1968年の頃は、4ビートのJAZZは表舞台にはあまりいなかったようだ。

1958年から10年で、JAZZの世界は、ハードバップからモードへ、さらにボサノバなどのラテンやアフロキューバン、モードやフリーJAZZ、FOLKROCKの影響、そして電子楽器の利用など、どんどん多様化した混沌とした時代だった。

しかし、ハリウッドを中心として、スタジオミュージシャンとしての仕事は沢山あったのだろう。JAZZプレーヤーとしては一線を退いてスタジオワークをしていた有名プレーヤー達が西海岸には沢山在住していた。
オスカーピーターソンの有名なトリオで長年ベースを努めていたRAY BROWNなどもその一人だ。

SOLID STATEレーべルのソニーレスターは、メルルイス(彼も以前は西海岸を仕事場にしていた)と一緒に、ニューヨークで行ったのと同じようなジャムセッションの企画を西海岸で立てた。

集まった場所は、ハリウッドの郊外、それも町の外れにあるMARTY’S。
NEWYORKの喧騒の中のVILLAGE VANGUARDとがらりと異なったシテュエーションにあるLIVE HOUSEだが、有名どころのBIG BANDをはじめとして著名なミュジーシャンが集まる場所であったそうだ。

そこに、西海岸を拠点とする有名プレーヤーが参集した。こちらもオールスターメンバーだ。まさしく、ジャムセッションの東西対決と言ったところであろう。

こちらのセッションも、東に負けず素晴らしい。リズムセクションが、東が若手中心であったのに対して、こちらは、ブラウンにシグペンのベースとドラム、さらにフラナガンとロウルズのピアノであれば10年前のゴールデントリオの再編成。
若手の新しいチャレンジ精神を持った斬新な取り組みは残念ながら無いが、反対に安心して聴けるのは間違いないし、悪かろうはずがない。

エリントンとモンクのスタンダード曲を取り上げているが、東に負けないベテラン勢の力のこもった演奏だ。「WEST COAST」 のJAZZってこんなに熱っぽかったっけ」というのが、正直な感想。
あまり有名にはならなかったが、愛聴盤の一枚だ。
どちらの曲がいいかと聞かれれば、STRAIGHT NO CHASERの勝ちかな?

SATIN DOLL
STRAIGHT NO CHASER

Bobby Bryant (tp)
Harry”Sweet”Edison (tp)
Victor Feldman (vib)
Carl Fontana (tb)
Frank Rosolino (tb)
Harold Land (ts)
Pete Christlieb (ts)
Jimmy Rowles (p)
Tommy Flanagan (p)
Ray Brown (b)
Chuck Berghofer (b)
Ed Thigpen (ds)

Recorded in February 1968 at Marty’s in Hollywood

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