週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

初めての冬山 瓶ケ森から子持権現

2013年02月13日 | 風景写真

 2月10日 伊吹山のつづきです。

 2月11日 午前2時30分。スマホのアラーム音で目を覚ます。KENさんも同時に起き出して準備を始める。寒さの見当がつかないので、持ってきた衣類を全て重ね着する。ノースリーブのシャツにハイネックセーターとダウンベスト、これにシェルジャケットを羽織れば高瀑訪瀑時の装備。今日はフリース2枚に紙製のウィンドブレーカーを内側に着こむ。これは学生時代、バイクに乗っていた頃使っていたものだが、これ一枚でかなりの効果がある。KENさんはあちこちに桐灰カイロを仕込んでいる。オーバーパンツをはき、、登山靴をはいて、スパッツを付ける。ザックを背負って出発したのは3時35分頃。
201302110513_374_2  まずは林道(車道)を瓶ケ森に向かって歩く。アスファルトの上には所々残った雪。黒く濡れたように見えるところは氷であり、足をのせると滑る。乾いた路面戸雪の上を、汗をかかないようにゆっくり目に歩く。
 カメラはザックの中なので、途中の写真はコンデジでの撮影。左の写真の中の白い点は、夜空に舞う雪。降ってきたのか、木々に着いた雪が飛ばされたのか。
 林道は稜線の風下側にあるので穏やかだが、稜線の上ではかなり強い風が吹いているようだ。
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 子持権現登山口のところでアイゼンをつけ、林道をショートカット。林道に戻って少し歩くともう瓶ケ森への登山口。
 右の写真、白くかすんでいるのはガス。周辺はガスに覆われ、視界が悪い。防寒の為、マスクをかぶっていたので、息をするたび眼鏡が曇るのだが、それでなくても周りは白い闇。
 KENさんの勘違いで、瓶ケ森男山への登り口を通り過ぎてしまい、気付いて引き返したため、少し時間をロスしてしまう。男山への登山道は、時折稜線の上を歩く。風に流されぬよう、しっかり足場を確保しながら歩かないと、一歩間違えば崖を転げ落ちることになる。明るいライトとダブルストック、しっかりした登山靴と12本爪アイゼン。この装備がとても心強い。山登りの装具は少し値が張るが、それだけの価値はある。
201302110745_387  男山頂上に着いたのは7時20分。本来なら日の出を過ぎた時間だが、ガスに覆われ何も見えない。昨日は、一時間程して突然ガスが晴れたと聞いていたので、しばらく待つことにする。
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 頂上の東・南側は崖なので、むやみに動かないようにしていたが、そうすると段々寒さを実感するようになる。KENさんは指先が冷たいと言っていたが、私のフリース手袋は薄いように見えてかなり暖かい。今回は一応インナー(といっても百均で帰るタクシー運転手のするような薄い手袋)をしていることもあるが、この手袋の有用性は今までの高瀑で実証済み。
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 一時間ほど待ってみたが、ガスは晴れそうにないので、KENさんは朝食の為のお湯を沸かし始める。昨日同様、お湯を貰って山食用炒飯にお湯を注ぎこむ。このパックは出来上がるまで15分かかるので、その間狭い頂上のスペースでウロウロ。カップ麺のKENさんは既に甘酒に取り掛かっている。炒飯を食べ終わると、私も甘酒をもらって体を温める。

 9時を回ってもガスは晴れないので下山することに。当初の予定では、ここから女山へ向かうのだが、これでは何も見えないので、元来た道を戻る。
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 下山しながら、ガスが晴れないかと時折泊まって様子をうかがうが、今日は全く晴れそうにない。時折部分的に青空がのぞくので、ガスの上は青空だと思うのだが。
 右の写真は、瓶ケ森から石鎚を臨む定番ポイント。立木の向こうに石鎚が見えるはずなのだが・・・・。
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 瓶ケ森登山口までおりてアイゼンを外す。暗闇の中歩いてきた道を、明るくなってから歩くと全く感じが異なる。少しガスが晴れてきたようで、時折青空が見え始める。この雰囲気で見ると、子持権現が荘厳さを増しているような。
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 行きの勘違いを確かめるためということで、KENさんは子持権現を通過する登山道に足を進める。事前情報では、雪の吹き溜まりができて通過困難とのことだったが。
 子持権現頂上へは鎖を伝って登るのだが、その登り口からの風景。本日最高の絶景。
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 鎖を登ることなく、少し進むと問題の吹き溜まり。急斜面に綺麗に積もった雪の所為で、道が全く消えている。もし滑ったら50m下の林道までまっすぐ滑り落ちそうな・・・ということでここで引き返すかと思いきや、KENさんは斜面のトラバースを開始。2本のストックを雪面に突き立て、足場を造りながら三点支持で進んで行く。留まるわけにもいかず、私も三点支持を守りながら、慎重にトラバース。10mほどの距離を10分以上かけて渡るとほっと一息。この時の写真を撮っておかなかったことを後悔。
 瓶ケ森や石鎚の頂上はまだ雲の中だが、ここまで降りてくると陽が当たって、厚着しているのがたまらなくなる。陽当たりのいい斜面で脱いで、身を軽くしてから登山道歩きを再開。幾つかのピークを越えて、山荘しらさまで戻ってきたのは12時40分。今夜は予約がないので、マネージャーは山荘を閉めて下りてしまったようだ。山荘の下にある避難小屋に入り、昼食の準備をしていると、二組・7人の登山者が避難小屋に。今日誰にも会わなかったのに、ここでいきなり多人数と遭遇。
 ここで初めて持参した道具でお湯を沸かしながら、情報交換。昨夜山荘に泊まったこと、予約すれば山荘を開けてくれることなどを話した。昨日から会う人ごとに宣伝していますよ、Kマネージャー!
 13時50分、避難小屋を後にし、白猪谷を下る。春にはアケボノツツジやキツツジを撮影しながらだったので時間がかかったが、今日はまっすぐ降りたので1時間ほどで車まで戻る。
振り返ると、晴天の下子持権現が見おろしていた。
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 来週の高瀑、KENさんも参加予定なので、又来週と挨拶して、白猪谷を後にする。
 寺川神社・長沢ダム・寒風山・いよ西条ICと、ノンストップで走り、帰宅したのは17時半。

 2日間で 31,108歩 320kmの走行距離。主目的の夕日・朝日は残念だったが、初めての冬山小屋泊まりは貴重な経験だった。来年出来ればリベンジしたいな。

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