週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

「その記憶のために」

2015年04月26日 | まち歩き

25日 土曜日。休み時間を利用して、住宅展示場・セトラ高松の一角に設けられた浪越英司氏の「その記憶のために」写真展を訪れる。先日お会いした住田さんに勧められたということもあるが、身近な写真展はできれるだけ訪れてみようと思うようになった。

住宅展示場の駐車場ガードマンに尋ねると、丁寧に展示場所を教えてくれた。展示場中心部の歓談スペースの隣、コンクリートがむきだしの小さなスペースに写真は展示されていた。訪問帳に記名すると、今日の訪問者の中に、tomi3さんの名もあった。

写真は、もう取り壊されてしまった屋島ケーブルの、取り壊し前の姿と、休校となった詫間町の函浦小学校の姿。入ってくる人がいたので声をかけると浪越氏だった。

撮った時の状況を聞きながら改めて写真を見ると、写真に込められた「時間」というものを感じられる。止まったままの時間、時間の経過の中朽ちていくモノ。しばしタイムスリップしたような錯覚を起こしてしまう。訪れた訪問者の中には、在りし日の姿を知っている人がいたそうで、その話を聞くと一層「記憶」の重さを感じられた。

 浪越氏がK Loversに加わったいきさつや、前田博史氏の写真の話を聞いていると、被写体との対話ということを考えさせられた。人や人工物を被写体にする際の対話について考えたことはあるが、自然相手の風景写真では対話を意識したことはなかった。今更のことだが、被写体との対話を心掛けようと思った。

ちょっと立ち寄るつもりで30分以上話し込んでしまった。しかし浪越氏との会話は、私にまた新たな引き出しを作ってくれた。貴重な出会いに感謝したい。

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