週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

今冬二度目は 戒めの高瀑行 その3

2012年02月22日 | 自然写真 滝

 2月19日 高瀑行のつづきです。

 普段、外出時には調光機能のついた眼鏡を掛けている。晴天時はもちろん、雪の中でも真っ黒なサングラスと化すわけだが、これがフィルターになって、氷結のアイスブルーが、裸眼以上に美しく見える。裸眼だとぼやけているので、焦点が合っていれば違うのかもしれないが、サングラス越しの氷壁の蒼さは、とても魅力的である。

 記念写真を撮り終えて、高瀑を後にしたのは14時。約2時間半をここですごしたことになる。後から来た来た人たちは皆帰ってしまい、残ったのは我々だけである。ルート探しのため、あちこち移動されていたS氏も、少し前に降りていかれた。

 帰りの雪道は踏み固められたせいで、ずいぶん歩きやすくなった。それでも、斜面を斜めに横切るような場所では神経を使う。

201202191429_210  いつもどおり、高瀑下の無名滝によって撮影タイム。高瀑と比較されるから無名だが、立派な氷結と美しい滝つぼのいい被写体である。

 誰も立ち寄っていないのか、ここは石の上に柔らかな雪が積もっている。足跡をつけるのがもったいないくらいだ。

 イメージとしては、この滝は滝壺が凍ってない方が美しく思えるので、滝周辺よりも、少し下がった流れを込みで三脚をすえる。ホワイトバランス・露出・ズームを換えて何枚も・・・。いろいろやった割には気に入った絵が少なかったのが残念である。次はもっといろいろ考えてみよう。

 無名滝を後にして、丸渕へ。最後の急斜面は、滑り降りた方がずっと楽なくらいだが、慎重に降りる。ここだけでかなり体力を使った。

そしていつものように小休止。

02

201202191505_223  何度も来ている我々は、少し写しただけでカメラをしまいこむが、冬は初めてのはじめさんは、三脚を抱えてあちこち移動中。先に行ってくださいといわれたが、おいわさんは待つことに決めている様で、せかすことなく、はじめさんの撮影を見ていた。このときはさほど感じなかったが、これも後で、重要なことであったと思い知らされる。

 丸渕を後にしたのは15時20分くらい。このまま戻れば登山口につくのは16時過ぎだから、いつもより少し遅めになるくらいであったのだが、ある事件があって我々が車に乗り込むのは18時過ぎになる。

 新聞にも出たのでご存知の方もいるだろう。当日、年配のご夫婦が氷瀑を撮影しようと高瀑を訪れ、奥さんが登山道から滑落してしまったのである。下山中、そのことを知った我々も、何かお手伝いが出来るかと待機していたため、帰る時間が遅くなってしまった。

 途中何度か触れたが、私自身冬の高瀑が3回目であり、さして苦労した覚えがないため、少し気持ちが緩んでいる部分があった。初めて使うザックを用いたこと、アイゼンも簡易なものしか持ってこなかったこと、少し遅れても追いつけると思っていたこと、などいくつもの反省点がある。それでも、一人では来なかったこと、常にロープを意識していたこと、予備の防寒具やライトを携行していたことなど、大事なポイントを守っていたことが、無事な帰還につながっているとも思っている。いろいろ装備もそろえて、氷瀑訪問をしやすくなったといっても、冬山の危険性はいつも意識しておかなければと、今回思い知らされた。

 ひとつエピソードを。ライトが幾つあるかを尋ねられたとき、全員が持っていると答えた。今回のメンバーは、現地参加のはじめさんをのぞくと、11月の夫婦滝・暗闇下山の経験者である。経験は常に生かさなくては。今回の経験も、しっかり生かしていきたい。

 本日の訪瀑、 13,172歩 271km

コメント (4)
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