山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

どんこ汁

2013-10-02 17:59:04 | グルメ

 今日の晩飯は私が当番。昼間は久慈市に行って「民報ひろの」号外の印刷などをしていた。ついでに、久慈市内スーパーに立ち寄り食材を物色していると、「どんこ」の切ったのがあったので購入してきた。地場の魚介類では、鯛とやり烏賊を購入。今晩は「どんこ汁」をつくることにした。「どんこ」というのは、和名で「エゾアイナメ」という魚である。アイナメと名前がついているがアイナメの仲間ではない。むしろタラの仲間で深海に生息するいわゆる「底ダラ」の仲間である。見た目はまったくグロテスクで、海のない県である群馬からやってきた私などは食用とはとても思えなかった、30年ほど前盛岡で生健会の役員をしている時、宮古の出身の女性が「どんこ汁」をつくってくれた。どんこを丸ごとぶつ切りにして野菜と煮込んだ汁を提供されて、その美味さにはまってしまった。「どんこ汁」は出汁が命。できればカツオと昆布でていねいに出汁をとり、ニンジンや白菜を軟らかくなるまで煮込んで、味噌、料理酒、醤油で味を調え、そこへぶつ切りにした「どんこ」、豆腐、ネギを投入して煮立ったら出来上がりだ。ある意味では、タラのザッパ汁よりも味わいが深いともいえる。

「どんこ」とはこんな魚である。

気の毒なぐらいグロテスクなので、初めての時は尻込みするが。料理の仕方では意外と美味しいものだ。