乙女の靴音

    
    〜 一歩・二歩・山歩 〜

  
          

大比叡(848.3m)

2015-11-25 | 登山
11/22(日)日本仏教の代表的な聖地へ

延暦寺は滋賀県大津市坂本本町にあり
標高 848 mの比叡山全域を境内とする寺院

8:30 比叡山の麓に鎮座する「日吉大社」から



比叡山本坂を登り



長い石段の急登



琵琶湖や近江富士の三上山などの眺望も薄ら



樹林帯の中、高度を上げ
植物観察を楽しみ、その同定チェックポイントを学び
今日もガイドの田中さんがトップでリード



「亀堂」には亀の甲羅に建つ薬樹院全宗を称えた碑が
甲羅を見れば亀だが顔は?



裏を見ても情報なしで謎は解けない



法然上人得度御霊場を過ぎ
慈覚大師御廊に通ずるが
簡易舗装された急坂を上がると



参拝者と観光客で賑わう
延暦寺会館広場の東塔エリアに到着
ここが比叡山延暦寺の中心地

「延暦寺」とは比叡山の山上から東麓にかけた境内に点在する
東塔、西塔、横川など、三塔十六谷の堂塔の総称

平安時代初期の僧侶最澄(767年ー822年)により開かれた
日本天台宗の本山寺院であり
その後も法然(真宗)親鸞(浄土真宗)日蓮(日蓮宗)道元(曹洞宗)栄西(臨済宗)
現在日本の主だった宗派の開祖である各上人らも
若き日にここで学ばれ「日本仏教の母山」とも称されている



楼門の文殊楼は
急な階段を上って文殊菩薩に参拝



大文豪、谷崎潤一郎の「ふたりの稚児」の話があり
千手丸と瑠璃光丸の二人が浮世への道へ
来るのか来ないのかの返事をする場所がここ文殊楼だったと



延暦寺根本中堂



総本堂国宝根本中堂の堂内を拝観
堂内撮影禁止

柱は76本あり、諸国の大名が寄進したことから「大名柱」と呼ばれ
最澄が自ら刻んだ御本尊秘仏薬師如来をまつる宝前に
1200年間守り継がれた「不滅の法灯」が灯り続くなか

昔、全国の各大名が座ったところでの
お説教が心に響く・・・

「個々が思いやりの心をもって一隅を照らす人になる
すなわち、一人ひとりが相手の立場に立って考え
自分の出来る事を精一杯行うことが
周りが良くなっていくことにつながると言うこと」



その後、境内の自由行動
萬拝堂内







11:30 会館内の食堂でそば昼食後
比叡山山頂を目指して再出発

鐘楼はかなりの行列



それぞれの一宗を開かれたお祖師像が安置されている「大講堂」
比叡山開創1150年を記念して昭和12年に建立された「阿弥陀堂」



法華総持院東塔など歴史探索を終え



トレイルへ入ると
杉・檜の幹を見ての同定方法を説明
日本の森林率は世界でフィンランド、スエーデンに次ぎ
第3番目の68 %の高率で自然大国であるあから
自然を大事にしましょうとなりますね



各放送局の比叡山中継基地を過ぎれば小高い山頂
13:00 大比叡一等三角点にタッチ!



登頂



登山者も多く山頂下ではランチタイム?



下山は樹林帯を下り
比叡山ドライブウェイを横断



ケーブル延暦寺駅へ
この駅舎は「登録有形文化財」



紅葉はピークを過ぎ



湖南を望む



ビューポイントはスカイツリーより20m高い



ここから無動寺谷へ
千日回峰行は12年籠山、回峰一千日、堂入りの全てを
満行する厳しい修行で成し遂げたものには
「大阿闍利」の尊称が与えられる

無動寺谷明王堂で9日間不眠・不臥・断食・断水で
天台宗独特の不動明王と一体となるため
もし行半ばで挫折すれば自ら生命を絶つ掟のもとに「堂入り」
覚悟の聖域である



このルートで最も急勾配の
坂本ケーブルに沿って降ります



裳立山キャンプ場跡経由



「土左日記」紀貫之墳墓を見物



比叡山高校のグランド横に出ると



野球部の生徒たちも元気に挨拶



15:30 ケーブル坂本駅に全員無事下山
田中さんお世話になりました
皆さんお疲れさまでした




19:50 大阪南港から名門大洋フェリー
ツアーの皆さんとの祝杯に揺れながら
11/23 8:20 北九州新門司港へ


   滋賀県湖東および湖西の山旅

   豊かな自然と歴史深い登山道

   神秘的で厳かな雰囲気が漂う聖地

   天上の楽園の醍醐味に魅せられて・・・



               さてさて、旅人もお疲れ。。。








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