とっておきのやつをオープン。ある程度以上の価値のある酒は、開けるのにもキッカケを必要とするものです。
言わずと知れた青森の、と言うより東北を代表する銘酒「田酒」の、しかも純大吟。入手困難なプレミア酒のひとつです。
全国には「定価で買えない酒」が数種類ありますが、そのうちの三つは東北。ひとつが山形の「十四代」、会津の「飛露喜」、そして「田酒」です。
普通酒でさえ手に入りにくい「田酒」の、しかも最高級グレードのものですから、もちろんいただき物。深い感謝を忘れずに開栓。
…なんと。
ブランドが肥大し過ぎた「田酒」の時代は終わり、実質的には「豊盃」にとって代わられたと思っていましたが、ハイグレードのものはやはり、まだまだ違います。これほどまでに深みがありながらも、夢のように美しく消えてゆくという、その振幅は一線を画すものです。ほとんどイリュージョン。…壮大な蜃気楼を見たような心地でした。
「春の夜の夢のごとし」…とは、平家物語以来、マイナスなものの喩えですが、言い換えればそれほど美しいものは無いということでもあります。
まだまだ寒い折ですが、祝宴にふさわしい華やぎを堪能しました。
言わずと知れた青森の、と言うより東北を代表する銘酒「田酒」の、しかも純大吟。入手困難なプレミア酒のひとつです。
全国には「定価で買えない酒」が数種類ありますが、そのうちの三つは東北。ひとつが山形の「十四代」、会津の「飛露喜」、そして「田酒」です。
普通酒でさえ手に入りにくい「田酒」の、しかも最高級グレードのものですから、もちろんいただき物。深い感謝を忘れずに開栓。
…なんと。
ブランドが肥大し過ぎた「田酒」の時代は終わり、実質的には「豊盃」にとって代わられたと思っていましたが、ハイグレードのものはやはり、まだまだ違います。これほどまでに深みがありながらも、夢のように美しく消えてゆくという、その振幅は一線を画すものです。ほとんどイリュージョン。…壮大な蜃気楼を見たような心地でした。
「春の夜の夢のごとし」…とは、平家物語以来、マイナスなものの喩えですが、言い換えればそれほど美しいものは無いということでもあります。
まだまだ寒い折ですが、祝宴にふさわしい華やぎを堪能しました。