YALIN note

MAS/AN 増岡設計室 @入間市
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板橋林家花園(林本源園邸)

2007-02-06 | 台湾情報
以前台湾に住んでいた頃に何度も林家花園を訪ねました。
たまたま、台北に勤めた頃に知合った友人は、この林家の子孫だそうです。
彼は日本に留学の経験があったので、
日本に留学したい私に、色々な情報などを教えてくれて、大変お世話になりました。

さて、
板橋林家花園(林本源園邸)は恐らく1893年に建てられたようで、
1977年、林家は林家花園の権利を台北県政府に寄付しました。政府は修復して公開することにしました。
  

林家花園は台湾の中でもかなり古い庭園で、とても詩情畫意(情緒がある)な所です。
空間構成としては、優雅で独特の造型がされていて、

もっとも江南庭園の空間構成がある代表作だと言われています。
二級古蹟と指定されています。

空間構成の全景。
庭園中に、自然に
対する憧れが反映され、大自然の景観をそのまま自分の庭園に凝縮し、建物以外に山、石、泉、水などが作られています。

入り口からまず奥まで進むと、一番奥の建物「方鑑斎は、昔読書をしたところで、当時は文人の客が、詩吟唱和するところでした。
池の中に舞台が設けられています。
夜は歌や演劇などが行われていたそうです。
こちら側は観客席。

反対側は舞台です。両サイドは
「方鑑斎」につながる通路で、回遊性があります。
片方には、自然の山、石を凝縮された景観が作られていました。

来青閣漏窓(すかし窓)。
林家花園の見所は、美しい彫刻・漏窓(すかし窓)・回遊性を持つ園林の芸術がみられます。
漏窓(すかし窓)は、採光と通風のほか、さらに視覚的な芸術感を醸し出す機能もあります。
モチーフには人物、動植物、花、鳥、器物、デザイン、文字などが使われています。

左側は、たぶん「観稼楼」の1階だと思います。
2階の陽台(=バルコニー)の吹抜けの所から光が注いできています。
右側の「横虹臥月」の内部通路。

すかし窓がある圍牆(囲いフェンス)。
園林內外及び各景色スポットに様々な圍牆があり、
空間と空間を仕切っています。

花瓶の形を取入れた
圍牆。

榕蔭大池の景色です。

林家花園の全景模型です。

板橋林家花園に関する歴史や建物などの詳細内容はホームページへ。
日本語解説もあります。