Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

05年5月2-6日紹興

2009-01-26 03:30:36 | 歴代中国旅行

05年のGW休みを利用して、紹興酒の名前の由来となった浙江省紹興へ行った。
紹興酒はともかく、紀元前の春秋戦国時代の越国の都・会稽だ。臥薪嘗胆の由来となった越王勾践が治めていた。水路の町、歴史の街、酒の町だ。いい雰囲気の古い路地もあって、昔の中国をほうふつとさせる。
中山北路の長距離バスターミナルから高速バスに乗った。約3時間で到着。
文豪・魯迅や中国で最も敬愛されている周恩来総理の故郷でもある。

まずは周恩来の故居。


何はともあれ紹興酒を、と魯迅の小説「孔乙己」の舞台となった「咸亨酒店」を再現した食堂に行く。プリペイド式のカードを購入、紹興酒と東坡肉、臭豆腐をたのむ。酒はドロっとした感じでかなり甘め。台湾のサラサラ系の黄酒とはずいぶん違う。東坡肉はかなり歯ごたえがある。これも甘めだがうまい。臭豆腐は発酵させた豆腐を油で揚げたもので、香港などでは路上で揚げていれば数十㍍先からでも匂いというか悪臭で分かるほどだが、ここでは匂わなかった。厚揚げのようでお腹もいっぱいになる。

魯迅記念館は魯迅の故居や学んだ私塾、植物園などさまざまな施設が公開されている。中国人の魯迅への敬愛のほどが分かる。記念館を出ると、銅鑼や笛の音とともに、嫁入り行列がやってきた。観光用のお芝居だ。
このほか王羲之の故居とか、中国女性革命家で日本留学経験もある秋瑾の家など、この地が中国の古代から近現代まで、本当に文化の発祥地であることが分かる。

越王台は、越王勾践にちなんで後世の人が南宋時代に作ったとされる。「臥薪嘗胆」がある意味抗日のスローガンともなるため越王殿では、1939年3月に、周恩来が抗日演説をした場所としても知られているという。中には「臥薪嘗胆」中の勾践の絵が描かれている。なんか変。

紹興酒もたくさん売られているが、いま飛行機は100㍉㍑以上の液体の持込が禁止されているで、買うのを我慢する。「リーズナブルでおいしいのは?」と聞くと「女児紅」だという。僕が愛飲している銘柄だ。日本でも買える。なーんだ。

「八字橋」は紹興で最古の石橋で、建造は南宋時代の1256年とのこと。三本の川の合流点に架かり、東西南北の4方向から上がることができる唯一の橋で「四面橋」とも呼ばれてるという。
ということで2泊して上海に戻った。