わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

ミュージカル「タイタニック」

2015年03月19日 | 観劇記
ミュージカル「タイタニック」の初日を観劇しました。

初日ですから・・・

62役を20名で演じているそうです。
結構、前方の席だったので、服装よりもお顔で認識ししまうものですから、
あれ、一等客???二等客???
みたいなことがあり、混乱しました。
三等客は服装がまるで違うので、混乱しません。
つまり、それほど階級社会だったのです。
20世紀に入っていたのに!
そして、亡くなった方は三等客が多いのです。
なんということでしょうか。

史実なので、本当に心が痛む場面が多かったです。

そして、今の世界を見回しても、何も変わっていないのではと感じてしまうところが、
とても怖かったです。

「あなたに、命の順番を決めることができるのですか?」

確か、アンドリュースが船長に向かって言うのですが、
今まさに私たちはごく一部の政治家によって決められようとしているのではないかと
思えてしまいました。

さて、固いことはこのあたりにして。

群像劇なので、どなたがどこで登場するかを発見するのは、
ファンにとっての楽しみ。
リピーターが増殖する舞台ですよね、笑。
舞台に常にいるというのはすごくいいです。
いろいろな役をやるから役が深まらないという批判をなさる方も
いらっしゃいますが、私は逆に、役が深まるのだと思います。
メインの役柄を演じるときに、この役が、他の役とどう絡んでいたか、
実社会により近い人と人とのかかわりを、表現しやすいのではないと
思えるのです。

一番心に残ったのはあの場面なのですが、これは、またいつかゆっくり書くとして、
こちらの場面をご紹介します。

私の心に残ったのは、通信士ブライド(上口耕平さん)と
機関士バレット(藤岡正明さん)のやり取りの場面。
心和む場面でした。
二人の性格の違いが、とてもよく出ていて、人間っていいなぁと感じたのです。
上口さんは、「シスター・アクト」で拝見した時、はっちゃけ役だったような。
今回は・・・
俳優さんって、いい意味で怖いですね。たくさんの引き出しを持ちすぎです!!!

憎々しいオーナー。
貫録の船長。
心憎いサービスの客室係。
責任感が強すぎる一等航海士。
大金持ちなのに温かさいっぱいのご夫妻。

など、ベテラン勢は初日にきっちり合わせてきたなぁという感じでした。

若手が、もう一歩踏み込めていない感じがしました。
考えているのだと思います。
でも、観客に、その思いは伝わっていない、という場面がありました。
台詞を言っている感じが強かったですね。
その場で、感じて言っているわけではないので、台詞に厚みがないのです。
台詞は、自分の思いの一部でしかないし、時には、思いとは反対のことが
台詞だったりするわけです。
その場で感じて、考えて、それがたまたま覚えていた台詞だった、
というふうにならないと、あれだけの事故への責任や対応の台詞に
しては軽すぎるように思いました。
ベテラン勢との差があるので、こんな風に感じてしまいました。
生意気にすみません。
きっと回を重ねるうちに、お芝居の部分が深まっていくと思います。

ミュージカルですからまず「歌」ですが、すばらしいです。
文句ばかりの私ですが、文句ないです、ハイ!

次回は、どんなお芝居になっているか、
どんな場面に心奪われるか、楽しみです。

というわけで、私もリピート致しますよ~~~ぉ。

次回観劇しましたら、もう少し踏み込んで書きたいと思います。

では。
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