04年2月2日マチネ公演を観劇。
本多劇場、H列センター。
この作品は、今さんがご出演、という理由で行ってみる事にしていました。普通なら、それだけではなく共演者や作品内容も考慮に入れるのですが、今さんはこの先一年「エリザベート」のエルマーを演じられるようなので、別の役をここで観ておきたいと思ったのです。「ミステリー・ミュージカル・コメディ」と銘打っているので、気楽に観ればいいんだなと思いました。その上、私自身ちょっとバタバタしたので、自分でも驚くほど何の事前情報なしに出かけたのです。さらに劇場についたのもぎりぎり。
あらすじは、ちょっと複雑なのでごくごく簡単に。
題名からわかるように、怪人二十面相(今拓哉さん)が盗みをして、それを明智小五郎(斎藤晴彦さん)が解決するという構図があり、それに緑川夫人こと黒蜥蜴(ローリーさん)や小南(松田洋治さん)、花崎マユミ(絵麻緒ゆうさん)が絡んでいます。
そして、事件がオバラ座で起きたり、花崎マユミが女優であることから、オバラ座の舞台が劇中劇として繰り広げられるのです。
あまりにも登場人物が多く、すべてがパロディなので、何のパロディなのかわからない部分もありました。が、劇中劇は本当に楽しませてもらいました。
全体で3時間15分ほど。途中だれてしまう進行もあり、もう少しまとめて3時間を切るような舞台になったら、もっと面白かったのではと思いました。
あまりにも情報がなく行ったので、舞台でよく拝見している大須賀ひできさんや西村直人さんが登場した時に、すぐにわからないし、絵麻緒ゆうさんが出るんだったんだ、と何だかいろいろ驚きながら観ていました。
今さんは、ほんの数日前まで博多座にいらしたので、多分そんなに登場する役ではないだろうと予想していました。その通りで、もう少し歌って欲しいナァと思いましたが、怪人の高笑いがとても素敵でした。
劇中劇のミュージカル・パロディはとても面白い試みでした。
替え歌なんですが、なぜか、元歌の感情もちゃんとこもっているのです。全部紹介したいと思いつつ、記憶があやふやです。順番もあっていないかもしれないし、ぬけているものもあるかもしれません。
「キャッツ」の「メモリー」。三木さつきさんが歌われました。いつまで続けているの?といったような内容なんですが、三木さんの素晴らしい歌声が旋律の美しさを引き立たせていました。
「キャバレー」の「ウェルカム」。大須賀ひできさん。MCの衣装は衝撃的でしたが(笑)、歌声は相変わらず甘く、優しかったです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」の同じ題の歌。西村直人さん。千葉が一番、という内容に。地名が一杯出てくる千葉県から感謝状が来そうな歌詞でした。勿論歌いながら踊ります。「SNF」とは縁の深い西村さんですし、ダンスは素晴らしいし、もう楽しい楽しい場面でした。
「屋根の上のバイオリン弾き」の「しきたり」。ほぼ全員で。日本の舞台には伝統があるという内容になっていました。楽屋の部屋割り、挨拶、のれんなどなど。大笑いでした。
「レ・ミゼラブル」が数曲続きます。
まず「オン・マイ・オウン」。絵麻緒ゆうさん。内容が元歌の逆。ひとりではなく二人を嘆くという設定によく考えるナァと唸ってしまいました。そして、その二人というのが「Wキャスト」への不満と来ていますから苦笑です。
楽屋は一人部屋だけど二人で使う。比べられるけど、顔を合わせれば違う話をして仲良くする。ライバル意識を感じてしまうのが本音。と歌います。
全然逆の内容でも、思いは切ないという共通点からか、とてもしみじみ聞いてしまいました。
続いてオープニングの「下向け目をあわすな・・・」の替え歌。
ほぼ全員で、舞台中央に円を作り、ぐるぐる回っています。
オーディションでやっと出られた、でも照明が暗くて誰が誰だかわからない(ここですごく暗くなる)。何役もやらされる。盆が回ってばかりで目が回る。などなど、思わずこれが本音かぁ?とクスクス。
そして、斎藤さんが、「総入れ歯、いや、総入れ替えと言う話は確かにあった。しかし、数人の精鋭は残った。あれが『レミゼ』の永久歯か」とも。
まあ、今さんへのあてつけではないのですが、斎藤さん、大須賀さんそして西村さんも総入れ替えに合ってしまったわけで、やはりやりきれないお気持ちがないとは言えないのかナァと感じました。
「対決」を斎藤さんと西村さんが。
内容は、西村さんが客席にいて携帯電話を鳴らしてしまうのです。それをとがめる斎藤さん。電話番号が「24653」。西村さんは「デートの約束。緊急事態。」と。斎藤さんは「許さない」という感じです。
どの歌も、歌詞は笑ってしまうのですが、さすがに元歌を知り尽くしているキャストにかかると、パロディもその深みが増して、笑い飛ばすだけではなくて、元歌の素晴らしさを思い出してしまうのでした。
そして、総入れ替えの意味を、その結果をいろいろと考えてしまう私でした。
仁義なき戦いという和物に、クラシックの楽曲をつけ、さらにそれに歌詞を付けた劇中劇もありました。なかなか楽しかったです。それだけで、ひとつの舞台になりそうでした。
ほかにもいろいろ楽しい場面はあったのですが、プログラムが完売で、あやふやな記憶を呼び起こすことが難しそうなのです。
今さんお目当てでしたが、思いもかけない出会い、楽しい舞台。やはり、いろいろ出かけてみなくては!と思いました。
本多劇場、H列センター。
この作品は、今さんがご出演、という理由で行ってみる事にしていました。普通なら、それだけではなく共演者や作品内容も考慮に入れるのですが、今さんはこの先一年「エリザベート」のエルマーを演じられるようなので、別の役をここで観ておきたいと思ったのです。「ミステリー・ミュージカル・コメディ」と銘打っているので、気楽に観ればいいんだなと思いました。その上、私自身ちょっとバタバタしたので、自分でも驚くほど何の事前情報なしに出かけたのです。さらに劇場についたのもぎりぎり。
あらすじは、ちょっと複雑なのでごくごく簡単に。
題名からわかるように、怪人二十面相(今拓哉さん)が盗みをして、それを明智小五郎(斎藤晴彦さん)が解決するという構図があり、それに緑川夫人こと黒蜥蜴(ローリーさん)や小南(松田洋治さん)、花崎マユミ(絵麻緒ゆうさん)が絡んでいます。
そして、事件がオバラ座で起きたり、花崎マユミが女優であることから、オバラ座の舞台が劇中劇として繰り広げられるのです。
あまりにも登場人物が多く、すべてがパロディなので、何のパロディなのかわからない部分もありました。が、劇中劇は本当に楽しませてもらいました。
全体で3時間15分ほど。途中だれてしまう進行もあり、もう少しまとめて3時間を切るような舞台になったら、もっと面白かったのではと思いました。
あまりにも情報がなく行ったので、舞台でよく拝見している大須賀ひできさんや西村直人さんが登場した時に、すぐにわからないし、絵麻緒ゆうさんが出るんだったんだ、と何だかいろいろ驚きながら観ていました。
今さんは、ほんの数日前まで博多座にいらしたので、多分そんなに登場する役ではないだろうと予想していました。その通りで、もう少し歌って欲しいナァと思いましたが、怪人の高笑いがとても素敵でした。
劇中劇のミュージカル・パロディはとても面白い試みでした。
替え歌なんですが、なぜか、元歌の感情もちゃんとこもっているのです。全部紹介したいと思いつつ、記憶があやふやです。順番もあっていないかもしれないし、ぬけているものもあるかもしれません。
「キャッツ」の「メモリー」。三木さつきさんが歌われました。いつまで続けているの?といったような内容なんですが、三木さんの素晴らしい歌声が旋律の美しさを引き立たせていました。
「キャバレー」の「ウェルカム」。大須賀ひできさん。MCの衣装は衝撃的でしたが(笑)、歌声は相変わらず甘く、優しかったです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」の同じ題の歌。西村直人さん。千葉が一番、という内容に。地名が一杯出てくる千葉県から感謝状が来そうな歌詞でした。勿論歌いながら踊ります。「SNF」とは縁の深い西村さんですし、ダンスは素晴らしいし、もう楽しい楽しい場面でした。
「屋根の上のバイオリン弾き」の「しきたり」。ほぼ全員で。日本の舞台には伝統があるという内容になっていました。楽屋の部屋割り、挨拶、のれんなどなど。大笑いでした。
「レ・ミゼラブル」が数曲続きます。
まず「オン・マイ・オウン」。絵麻緒ゆうさん。内容が元歌の逆。ひとりではなく二人を嘆くという設定によく考えるナァと唸ってしまいました。そして、その二人というのが「Wキャスト」への不満と来ていますから苦笑です。
楽屋は一人部屋だけど二人で使う。比べられるけど、顔を合わせれば違う話をして仲良くする。ライバル意識を感じてしまうのが本音。と歌います。
全然逆の内容でも、思いは切ないという共通点からか、とてもしみじみ聞いてしまいました。
続いてオープニングの「下向け目をあわすな・・・」の替え歌。
ほぼ全員で、舞台中央に円を作り、ぐるぐる回っています。
オーディションでやっと出られた、でも照明が暗くて誰が誰だかわからない(ここですごく暗くなる)。何役もやらされる。盆が回ってばかりで目が回る。などなど、思わずこれが本音かぁ?とクスクス。
そして、斎藤さんが、「総入れ歯、いや、総入れ替えと言う話は確かにあった。しかし、数人の精鋭は残った。あれが『レミゼ』の永久歯か」とも。
まあ、今さんへのあてつけではないのですが、斎藤さん、大須賀さんそして西村さんも総入れ替えに合ってしまったわけで、やはりやりきれないお気持ちがないとは言えないのかナァと感じました。
「対決」を斎藤さんと西村さんが。
内容は、西村さんが客席にいて携帯電話を鳴らしてしまうのです。それをとがめる斎藤さん。電話番号が「24653」。西村さんは「デートの約束。緊急事態。」と。斎藤さんは「許さない」という感じです。
どの歌も、歌詞は笑ってしまうのですが、さすがに元歌を知り尽くしているキャストにかかると、パロディもその深みが増して、笑い飛ばすだけではなくて、元歌の素晴らしさを思い出してしまうのでした。
そして、総入れ替えの意味を、その結果をいろいろと考えてしまう私でした。
仁義なき戦いという和物に、クラシックの楽曲をつけ、さらにそれに歌詞を付けた劇中劇もありました。なかなか楽しかったです。それだけで、ひとつの舞台になりそうでした。
ほかにもいろいろ楽しい場面はあったのですが、プログラムが完売で、あやふやな記憶を呼び起こすことが難しそうなのです。
今さんお目当てでしたが、思いもかけない出会い、楽しい舞台。やはり、いろいろ出かけてみなくては!と思いました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます