朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

ねむの木学園

2017-02-13 20:56:48 | 21世紀
ねむの木学園
2017/02/14
宮城さんは89才、がんを患いながら、ねむの木学園園長として、肢体不自由児の指導をしておられます。
きつくなると、横になって休息しながら、若い職員を指導し、絵画展の絵の選別をし、看板書いたりしています。40才の頃、精神薄弱児の演技のため、施設を訪れ、児童が教育も受けられず放置されているのを知り、才能・生きがいを見つける教育をすべきだと、自ら資材を投じ「ねむの木学園」をつくり、のち、卒業した学園児の生活の場として「ねむの木村」を90億円の資金を集めせつりつされています。
89才になられても頭脳明晰で展覧会で挨拶されていました。「福祉は文化です。障碍者も共に幸せに生きられる成果q津が文化生活です」と話される姿は、小池百合子さんより魅力的に感じました。
肢体不自由児が3年掛けて書いた絵もありました。小さな花を一万個くらい書き込んだ花畑の中に、白く自分が花と同じ大きさで書かれています。
余白はなく、紙一面の絵です。座れないから、うつ伏せになって近視眼になったように近くで書いています。自分が花に包まれて幸せな感覚であることが読み取れます。私達が同じ心境にあったとしても3年間に亘って書けることはないでしょう。テレビで見てもその絵の迫力が伝わって来ます。
放置されていれば、ホームレスで若死にするような肢体不自由児がこういう生きがいを持てるのは,宮城まり子さんの活動のおかげです。
私達は、こんな大きな活動は出来なくても、周りにいる人たちを生かす気持で生活し、接する相手が生きがいを感じられる雰囲気を醸し出したいものです。それが宮城産の言われる文化のように思えます。
神奈川県の障碍者施設では、「障碍者は、世の中のお荷物であり、生きる権利はない」と言って、19人殺害30人重症させる事件もありました。生活援助・糞便・食事援助の施設で勤務すれば、そんな気持ちうになるかも知れません。絵を書いたり、詩を書いたりの知的生活援助があれば、施設勤務者も、金銭獲得の嫌な仕事など考えないのではないか? 施設勤務者教育として「ねむの木学園」実習などが必要ではないかと感じました。私達年寄りも、ボケて施設に入ると4階から投げ落とされる時代です。自分がボケないで文化的生活を何時までも出来て、人間らしく天寿を全うしたいですね。