朝礼の話題

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対米依存

2015-10-14 22:39:06 | 21世紀
対米依存
2015/10/15
 日本は現在も、アメリカに占領されていると考えるのが、現実的です。
 ドイツも同じです。70年前、戦争に負け、それ以降、アメリカに戦争を仕掛けないように、軍事基地を置き、ソ連に対する脅威を理由に、アメリカの核の傘の下に置いているのです。 もし、日本が、米軍基地撤去の申し入れをしても、返還など絶対しません。フィリッピンとは違うのです。
 民主党や、マスコミは、「対米依存を止め、独自中立路線をとり、憲法9条で、非武装中立を計れ」などと言いますが、中学生の理想主義にすぎません。
 アメリカは日本と喧嘩して勝ったのです。日本はアメリカのイジメを受けないように子分になるしかなかったのです。
 「中国や韓国の言うことを聞け」と民主党は言いますが、彼等とアメリカの重みはずいぶん差があります。中国韓国がアメリカと対立するなら、日本はアメリカに従う以外の道はないでしょう?
 戦後70年談話で、安倍首相は、戦争の原因について、「世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました」と言っています。それが精一杯の抵抗です。
 先進国のイジメに対し、日本は挑戦したけれど、逆に、メッタメタにやられ、子分にされてしまったのです。
 以後70年、アメリカの傘の下で、アメリカの意志を「年次改革要望書」と言う形で受けとり、実行してきました。 「日本の景気が良く、輸出が伸びているときには、日本国内の公共投資を大きく行い、アメリカへの輸出を減らせ」と要望され、高速道路網の整備・東京湾横断道路・青函トンネル・本四架橋3本などの工事を行ったのです。それが、現在の国債1000兆円の残高なのです。
 郵政民営化、終身雇用制と年功序列制の廃止も、年次改革要望書でアメリカから指令されているものです。 その他、アメリカに都合の悪い日本の状況を、改革の名のもと、各内閣が実行してきました。郵政民営化は小泉首相の実行した政策ですが、これらもアメリカの指令によるものです。
 文部科学省は、大学の授業を完全英語で行い、グローバル時代の人間を作ることを計画ししています。これらもアメリカの年次要望書に書かれているのではないかな? 
 しかしそこまでやるのは日本がアメリカの植民地になることと同じです。
 核兵器を持つアメリカと、対決することは不可能です。日本は追随しながら、アメリカの力の落ちるのを待つ、あるいはアメリカが道義的に成長するのを、期待する道しかありません。 中国のように大きく、人口が半分になっても良いという政権なれば対決も出来るでしょうが、日本には他の道はないように感じます。
 反米を良しとする、学生運動・共産党などの活動は、現実に背を向ける子供の活動と言うべきです。安倍首相の行動を対米追随だと非難する民主党は、学生層の人気取りと考えましょう。
 アメリカの 手のひらで踊る 日本なり   占領は 染料よりも 色染まり