2017/01/23
「誰彼の幸い願う福寿草黄いろ輝く庭にたたずむ(鳥海明子)」
「庭に咲く福寿草見て春きたと待ちわびるとふ人を思えり
(花言葉:幸福を招く、長寿)」
「一月の第四土曜日奈良にては山焼きありて芽吹き助ける(山焼き、野焼き)」
「山焼きも今日は雪降る予想ありあるかないかはよくわからない
(大寒波がきている)」
「山焼きは牧草地では昔から芽吹き助ける農法として
(焼き畑農業のなごりで京都大原、秋吉台でも行われる)」
「買ふて来た冬帽の気に入らぬ也(M32)」
「最近はファッションとなる帽子だが吾にとっては寝癖のカバー()」
「冬帽であらずも買いしキャップかな(ぺタンクの日除け)」
「百円で毛糸の冬帽買うてくる()」
2017/01/22
「忘れいしシンビジウムが花芽もつこのおどろきの今朝のすがしさ(鳥海明子)」
「花のなかに花もつように咲きおるが入れ子の花を花芽というのか
(花言葉:深窓の麗人)」
「かくのごと花を言葉で写せれば花の構造知りたくなった()」
「大寒の初候は蕗が雪のなかぼつぼつ出るかと頭見せる頃
(『款冬フキノトウ華さく』)」
「蕗味噌や蕗天ぷらの味わいは春の味なり苦味もあるが()」
「大仏の鼻水たらす氷柱哉(M26)」
「奈良ならば殿の中にとおわします鼻水たらすこともなかりし
(この大仏は鎌倉だろう)」
「大仏の鼻水光る氷柱かな()」
「顔洗う氷柱のごとき鏡の鼻水が)」
鎌倉の大仏
2017/01/21
「ひらひらと飛び立つものの気配ありオンシジウムよ夜明けの窓辺(鳥海明子)」
「黄色なるオンシジウムの花の色中南米が原産らしい(花言葉:可憐)」
「かくのごと花言葉など写したら言葉の由来知りたくもあり()」
「花の名に『ジウムジウム』と付きおるは語尾であるらん『オンシ』が意味か()」
「寒の水雑菌少なく仕込みとか焼き入れなどに重宝される()」
「味噌醤油寒の水にて仕込めると杜氏はせぬか酒の仕込みに()」
「水蒸気凍てて漂う夜明け頃あと一・二候寒さは続く()」
「何も彼も水仙の水も新しき(M29)」
「新築の友に贈りし俳句らしフォーカス水にするとこがよし()」
「水仙に狐遊ぶや宵月夜(蕪村)」
「水かへて水仙影を正しけり(草城)」
「水仙はかじられけれど花咲かす(二年間だけ)」
2017/01/20
「悲しみを乗り越えし人の玄関にストック甘く匂いていたり(鳥海明子)」
「ストックはアラセイトウの別名もわたしの耳に空気のごとし(南ヨーロッパが原産らしい。花言葉:不変の愛、逆境に堅実)」
「正月に準備をしたる食材を鍋にほりこみ食べる習慣(二十日ごろで骨正月、団子正月という)」
「雪の旅おもしろからんさりながら(M28)」
「雪の旅スキーや温泉訪れる旅であるけど雪もてあます()」
「交通の未発達なり子規の世は『さりながら』とは不便さ言うか()」
「本日の下降天気のすさまじき霰ボタ雪風に雷(1/20の午後2時過ぎ)」
「トランブの就任日だが荒れ模様アラレボタ雪風に雷
(1/20の午後2時過ぎのこと。セレモニーは21時頃かららしい)」
トランプ大統領の就任式
2017/01/19
「父在りし日の匂いして陽だまりのクンシラン今日をいきおいて咲く(鳥海明子)」
「彼岸花の一種でありし君子蘭緋赤色にてアフリカ産と
(花言葉:貴い望みを得る)」
「寒の入りから立春の前日が『寒中見舞い』の時期であるらし(寒中見舞い)」
「寒月や造船場の裸船(M28)」
「君知るや裸船とはどんな船建造中の船であるかな
(船員の乗っていない、契約や保険などもかかっていない船のことか)」
「冴えざえと照る月のした建造を終えた船あり裸船なり()」
「冬の月俳句の季語で傍題に寒月があり冴えざえと照る()」
「冬の月外灯の灯に紛れおり(一番上)」
下は近所の家の玄関灯