2016/11/19
「むりさきの清かなる実の雨にぬれムラサキシキブも山ゆく人も(鳥海明子)」
「落葉し実だけ残りて枝につく紫式部の色は重厚(花言葉:聡明)」
「陰暦の今日が一茶の逝きし日と新暦ならば一月五日(『さよなら一茶』)」
「父逝きし正月五日は一茶忌と新しきネタ一つ増えたり(一茶は享年65才)」
「うまさうな雪がふうはりふうはりと(一茶)」
2016/11/18
「けんめいに今年も其処に咲いているウメバチソウよけなげな花よ(鳥海明子)」
「わが家の家紋でありし梅鉢を梅の花だと誤解をしたり(花言葉:いじらしい)」
「夜明け頃昴が西に沈むとき吹いて来る風入東風という(『星の入東風イリゴチ』)」
「いにしえは星と海とか風・神は今より強く結びつきたり()」
2016/11/17
「磯菊は見つめていたり砂山の砂の流れる一部始終を(鳥海明子)」
「海辺にて黄色く咲ける磯菊の砂流れるを知るは不穏に
(花言葉:清楚な美しさ)」
「立冬の末候水仙香しと寒さの中で凛と花咲く
(金盞=水仙、『金盞セン香コウバし』)」
「格子門に水仙の花さされたり(隆夫、一葉の『たけくらべ』の1シーン)」
「水仙に狐遊ぶや宵月夜(蕪村)」
2016/11/16
「まっさらな今日さまのひかり受けミセバヤの花つつましく咲く(鳥海明子)」
「『玉の緒』という別の名を持ちいたり命の小花かたまりて咲く(花言葉:静穏)」
「玉の緒よ絶えなばたえねながらへば忍ぶることのよはりもぞする(式子内親王)」
「昼御飯麦とろいかがと勧められ訳は『1116イイイモ』記念日なりと
(『山菜の王者、自然薯』)」
「自然薯は日本原産山芋で栄養高く消化によしと
(タンパク質、ビタミン、ミネラル、消化酵素のアミラーゼが豊富)」
「鵙モズ高音自然薯を掘る音低く(虚子)」
「自然薯の身空ぶるぶる掘られけり(茅舎)」
2016/11/15
030
「悪女たらむ氷ことごとく割り歩む
(山田みづえ
/悪女にとなって氷をことごとく割って歩めり吾の決断
&少し怖い)」
031
「揚羽より速し吉野の女学生
(藤田湘子
/ひらり飛ぶ揚羽にまさる変わり身で吉野前行く女学生かな
&揚羽≒に女学生)」
032
「曙や蕊シベを離さず梅ひらく
(島谷征良
/ひらきたる花弁に蕊シベをつけたまま梅がひらく瞬間を詠む
&蕾のなかが湿気を持っていたのか)」
033
「あけぼのや泰山木は蝋の花
(上田五千石
/ほんまかな泰山木が蝋の花伝えたきことわからない
&ググるも蝋の花とは書いていない)」
034
「朱よりもはげしき黄あり冬落葉
(井沢正江
/黄色でも朱よりはげしい黄色とは感覚的にわかる気はする
&直接に黄色称賛するために何持ちくればいいかは迷う)」
035
「朝顔が日ごと小さし父母訪はな
(鍵和田釉子
/朝顔が期待外れの大きさで父母の身の上心配になる
&朝顔で父母気にかける思い出あるか)」
036
「朝顔の紺のかなたの月日かな
(石田波郷
/紺色の朝顔見ては思い出すどんな月日が経つというのか
&観察日記くらいか)」
037
「浅草は風の中なる十三夜
(高篤三
/十三夜風強く吹く浅草と他の土地にと変えてもよきか
&『大池や風の中なる十三夜』では何故だめなのか)」
038
「朝ざくら家族の数の卵割り
(片山由美子
/いかほどの卵割りしか季語からは五つばかりと想像をせん
&朝桜とは何?)」
039
「紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る
(津田清子
/紫陽花が一杯さいて剪ったけどさらにいいやつあれば剪らんと
&一番いいのを切ろうという決意、どんな行事があるのか)」