2017/01/11
読売新聞1/1〜1/11に掲載された長谷川櫂さんの四季より
小澤昭一氏の俳句集
----以下、十句--------------
「さあ集まれ俺の稼ぎぞお年玉
(もらうだけ与うことなしお年玉
&甥姪お年寄り等に大盤振る舞いしたかった)」
「黒き炭赤く燃え尽き白き灰
(スウィンクスパズルのごとし変哲は
&これもよし時の矢羽根にのれぬかも)」
「雪女郎溶けて流れて三島まで
(吾もまた雪女郎など溶かしたし
&)」
「酢なまこやのれんを入れた後の酒
(この場合暖簾終うや下ろすなど言うてしまうが入れるがよけれ
&不粋かな馴染みの店をもたざりき)」
「繭玉の宵やなに丸なに奴
(繭玉を飾る花街なに丸やなに奴いてめでたき感じ)」
「親鶏のぬくもり宿す寒卵
(鶏小屋に朝に集める寒卵今生れたところぬくもり残す)」
「夜もすがら雪は差し足忍び足
(夜もすがら降り積む雪は静かなり殺気を宿す刺客のごとし
&)」
「初旅や老いてつくづくいろは唄
(老いて出る新年初の旅に思ういろは匂えど散りぬると
&いろは唄)」
「独楽も目が廻ってバタリ倒れけり
(独楽廻りバタリ倒るをながめればいのちとみれば悲しきことか
&うらに悲哀がある)」
「寒月め俺亡きあとも照りやがる
(不老不死羨ましきも美しきものならしゃんめいと見栄を切る
&醜いもので長命なものには勝手にしてほしい)」
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