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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

子規の一句と時候(2017/12/22)

2017年12月22日 | 日めくり帖

2017/12/22

「仏壇の菓子うつくしき冬至哉(M33)」
「仏壇の菓子と冬至の組合せ『ん』はつかぬもありがたきかな()」
「仏壇に供ふ餡パン冬至かな(凡)」
「冬至には『ん』つくものを供えれば運舞い込みて運盛りという(『運盛り』)」
「『ん』のつく野菜鍋にて薬味には金柑〆はうどんなど食う
 (大根、ニンジン、銀杏、蓮根、カボチャ、デザートは寒天)」


俳句添削問題-10/11

2017年12月22日 | 俳句

2017/12/22

「100.楽屋口夏の灯りの一つあり
(
/夏の灯の一つ楽屋の入口に
/涼しき灯一つ楽屋の入口に)」


「101.立ち話豆腐片手に木の芽時
(
/木の芽吹き豆腐片手に立ち話
/木の芽吹き豆腐持ちつつまだ話し)」


「102.かさかさと林の落葉ふたりゆく
(
/ふたりゆく林の落葉かさかさと
/ふたりゆく林の落葉かさかさと)」


「103.法要の一族囲む冷し瓜
(
/法要の一族なりし冷し瓜
/法要を終えし座敷や冷し瓜)」


「104.助手席で寒紅さしし女あり
(
/助手席に寒紅さしていたりけり
/寒紅や助手席に乗りかしこまり)」


「105.チンドン屋春服なのに顔まだら
(
/チンドン屋春の服にて顔まだら
/この人や春の服にて顔まだら)」


「106.旧正月噴煙見あげ白髪抜く
(
/旧正の噴煙なれば見あげをり
/旧正の白髪であれば抜きにけり
/白髪抜く今日旧正と思ひけり)」


「107.落ち銀杏箒掃き目にぽつぽつと
(
/箒目に落ちて銀杏ぽつぽつと
/箒目にこぼれ銀杏ぽつぽつと)」


「108.鬼の豆額に受くや明日は春
(
/鬼豆を額に受くや寒明ける
/鬼豆を額に春の立ちにけり)」


「109.枯野道軍手のひとつ落ちてをり
(
/落ちてをる軍手ひとつや枯野道
/踏まれある軍手ひとつも枯野かな)」


「110.三本抜き五本残して貝割菜
(調子悪い⇔五本抜き六本残し貝割菜⇔五本抜き十本残る貝割菜⇔
/五本抜き六本残し貝割菜
/五本抜き十本残る貝割菜)」






俳句添削問題-9/11

2017年12月22日 | 俳句

2017/12/22

「090.蒲の穂に止まつて遊ぶ雀かな
(
/蒲の穂に止まつてつつく雀かな
/蒲の穂に止まつて遊んで雀かな)」


「091.橋げたの手前盆舟懸かりをる
(
/橋げたにひつかかりをる盆の舟
/盆舟や橋げたにひつかかりたる)」


「092.ひつかかる盆舟抜いて花流る
(
/盆舟の横を盆花流れけり
/盆舟の横を流れて盆の花)」


「093.夕顔の実の不揃ひの畑昏るる
(
/夕顔の実の不揃ひの畑かな
/この畑や夕顔の実の不揃ひな)」


「094.お伽めく岡野教会木の実降る
(
/屋根とがる丘の教会木の実降る
/屋根とがる丘の教会いばらの実)」


「095.稲の田の黄金なしゆくうねりかな
(
/稲の田の黄金なしくるうねりかな
/稲穂垂れ黄金なしくるうねりかな)」


「096.競りセリ終り自転車行くや雁渡
(
/セリ終り自転車来るや雁渡
/セリ終り来る自転車や雁渡)」


「097.春の鯉どつと群れ来て口あけて
(
/どつと群れ来て口あけて春の鯉
/どつと群れ春の鯉なり口あけて)」


「098.ごはとして軽き明石を脱がれけり
(
/脱がれたる明石の軽くごはとして
/脱がれたる明石の軽くごはごはと)」


「099.はりはりと噛む貝割菜少女かな
(
/はりはりと貝割を噛む少女かな
/はりはりと貝割菜噛む女の子)」


俳句添削問題-8/11

2017年12月22日 | 俳句

2017/12/22

「080.木蓮や花弁の屋根の祠あり
(
/木蓮の花弁ののつたる祠かな
/木蓮や祠の屋根の花弁型)」


「081.嵯峨野ぬけ前に広がる冬銀河
(
/嵯峨野ぬけ前に広益々として冬銀河
/嵯峨野抜け来たりて冬の銀河かな)」


「082.とりどりの布団を干して団地窓
(
/とりどりの布団を干してありにけり
/とりどりの蒲団ふくらみいたりけり)」


「083.山茶花を活けたる足のしびれかな
(
/山茶花や活け終へ足のしびれかな
/正座して白山茶花を活け終へぬ)」

「084.山茶花やお尻並べて地蜘蛛取り
(
/木の下に尻を並べて地蜘蛛とり
/走り根に尻並べてや地蜘蛛とり)」


「085.木の芽和見合ひの席の箸の音
(
/お見合ひや箸の音して木の芽和
/箸つけて見合ひの席の木の芽和)」


「086.深見雪金色堂の屋根の反り
(
/雪深し金色堂の屋根の反り
/深見雪金色堂の屋根の反り)」


「087.花守の「留守にします」とメモのあり
(
/花守や留守にしますとメモ残し
/花守や留守にしますと花の枝に)」


「088.船窓に湯気の水滴さんま漁
(
/船窓の湯気のしづくや秋刀魚漁
/船窓の飯炊く湯気や秋刀魚漁)」


「089.ぶんぶんやシャツの胸より離陸せり
(
/ぶんぶんやシャツの胸より飛び立てり
/Tシャツの胸から飛んでかなぶんぶん)」




俳句添削問題-7/11

2017年12月22日 | 俳句

2017/12/21

「070.役目終へ暗き納屋入る案山子かな
(
/役目終へ納屋にしまはれ案山子かな
/三体の案山子仕舞ふや暗き納屋)」


「071.鰻焼く匂ひにめげずジム通ひ
(
/鰻焼く匂ひかぎつつジム通ひ
/鰻焼く甘き匂ひやジム通ひ)」


「072.落下して波音近き島の闇
(
/落下して波音近くきこえけり
/行く春の波音近き島の闇)」


「073.露地下駄やグラデーションの散紅葉
(
/露地下駄や色さまざまの散紅葉
/露地下駄の一足脱がれ散紅葉)」


「074.山茶花の葉に触れ生の強さ知る
(
/山茶花の葉に触れたればつやつやと
/山茶花の葉のつやつやとして固し)」


「075.鯛焼や気泡黄ばみて餡を待つ
(
/鯛焼の気泡黄ばみてきたりけり
/餡はまだ鯛焼の皮焼けてきし)」


「076.貫入を愛でて旧交菊日和
(
/貫入を愛で旧友と菊日和
/貫入を友と愛でるや菊日和)」


「077.硝子窓こほろぎの声瀬戸ホテル
(
/窓開けてこほろぎ鳴くや瀬戸ホテル
/窓際に聞くこほろぎや瀬戸の町)」


「078.長時間病院で待つ柿落葉
(
/診察に五時間待つや柿落葉
/診察に五時間待ちや石蕗の花)」


「079.報恩講みがかれてをり鶴と亀
(
/鶴亀の置物みがき報恩講
/みがかれし鶴亀石や報恩講)」