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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

一青窈の短歌

2010年07月03日 | 三十一文字

7/3
「一青窈万智先生に入門す師弟の語り新聞に載る()」
「記事よみて刺さる言葉はなかったがつづき読みたい投資をするか
(『短歌の作り方、教えてください』)角川学芸出版」
「台北の露天風呂にてのぼせたか縁を歩くはゴキブリ子さん(自選1/3首)」
「輪の中においてけぼりのビーサンが夢中で跳ねるフォークダンス(自選2/3首)」
「冒頭をフリーで入る『ええいああ』勇気が恐さ後押しするとき(自選3/3首)」
「携帯を高く掲げた秋葉原助けも呼ばず(万智選1/3首)」
「ファドハウス男独りが壁の蔦ツタ歌も心もはいつくばって(万智選2/3首)」
「苔色の水を分け入る吾が舟にはしゃぎ立つ浮き草の大地や(万智選3/3首)」


万葉集<海># 7.1386-7.1391

2010年07月03日 |  / 万葉集
7/3
「大船に真楫しじ貫ヌき榜ぎ出にし沖は深けむ潮は干ぬとも(海に寄す #7.1386)」
「大船で楫多くだし漕ぎ出した沖は深いよ潮引いたとて()」

「伏超フシコエよ行かましものを目守マモらふにうち濡らさえぬ波数ヨまずして(#7.1387)」
「伏超フシコエを行けばよかったためらっていかず濡れたよ波読まないで()」

「石隠イソガクり岸の浦廻に寄する波辺に来寄らばか言の繁けむ(#7.1388))
「向こう側浦廻の岸に寄せる波人の噂もうるさいものか()」

「磯の浦に来寄る白波返りつつ過ぎかてなくば岸にたゆたへ(#7.1389)」
「磯の浦寄せ来る波の返りつつまた寄せ来るは君のもとだよ()」

「近江の海ミ波畏みと風まもり年はや経なむ榜ぐとはなしに(#7.1390)」
「琵琶湖にて風を恐れて風を見ていつしかたちし船出もせずに()」

「朝凪に来寄る白波見まく欲り吾はすれども風こそ寄せね(#7.1391)」
「朝凪にこられる人に会いたいが思えど凪ぎで彼は来ないよ()」