2015/01/24
#023 大江千里「あの月はわたし一人のものでなしあの子もこの子も思い出させる()」
#024 菅家「サングラスしたアベックがゴルフにと改札を出るジョーダンじゃネェ!()」
2015/01/22
#021 素性法師「酒呑みて書を読み占い繰り返し待ってきたのは有明の月()」
#022 文屋康秀「野分き吹き草木もタヌキも飛ばされて風というより嵐と呼ばん()」
2014/12/19
つい先日『百人一首の構造』というテーマで考えて、気持ちの整理をしようとしたが、昨日気持ちが揺さぶるいい本に出会った。『解説 百人一首~橋本武著』である。著者も言っているが授業では一度も講義はしなかったらしい。代わりにカルタ会をしていたというのを聞き付けて出版社から本を執筆しませんかと来たらしい。ご自由にという言葉と、全歌に気心に知れたイラストレーターが歌に関わる挿絵を描くという方針のもと、編集者の熱心な口説きによって出来上がったらしい。ときは1974年の実に41年前のことである。あの頃は、故・遠藤周作氏も元気で教え子として序を飾っている。解説としては平明で分かりやすい。その辺はともかく絵の方では橋本先生にとっては片腕とまで言わしめる永井文明さんが健筆をふるっている。よくわかるものもあるが、分からないものもある。橋本先生も絵の内容を嫌うかと思いきや、歓迎していそうなのでよほど気心が知れているのだろう。第一番の天智天皇の歌のイラストは、バッタが天智天皇とポーカーをしていて大分勝っていそうである。手持ちのカードもエースとキングのフルハウスの手である。そこで一首
「苫屋にてバッタとカードする人は負けにぞ負けて袖はぬれつつ(#001 秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ 天智天皇)」
イラストを歌にしたのであるが、イラストがパロディであるから、歌もパロディである。イラストには情報が多いので歌にするのも難しい。
いつになるか、この作業を百首全部にやってみたいと思っている。
2014/12/09
百人一首の改訂が終わり心安らかな師走を迎えている。ほんまかいな、と自問するとなんか不完全燃焼ぎみである。なぜかと考えるに、数学が解けた時のようにスッキリしていないのである。
なぜかというに織田さんパターンを並べて鑑賞したらスッキリすると勝手に思っていたがそうは問屋が卸さない、のである。スッキリさせるために『百人一首の構造』というテーマで考えてみたらスッキリするかもしれないと思い付いた。
入口は、出口は、変換の表現(方法)は、関心事はナニ、愛すること、憎むこと、神の救い、神の祟り、歌人の選択、歌人間の関連、時の流れ、論理の流れ、対称性(シンメトリー)……
思い付くままに言葉を並べてみたが………。ほんまにスッキリするのかいな、
すぺては書けないが、アイデア・メモ的に書いてみると、
※入口・出口はやはり、1番の天天智天皇と99番の後鳥羽院であろう。のんびりした歌と世を儚む歌のシンメトリー。織田さんに言わせると大化の改新(成功した革命)と承久の乱(成功しなかった革命)という対比。
※対象となるものには、花・鳥・風・月ははずせない。織田さんによると特徴的な扱いをしているらしい。花は梅・菊、桜・紅葉が一首、六首と数を揃えていたり、とシンメトリーに配置されている。また、風は凪から嵐、月は満ち欠け等時間による変化が詠まれているらしい。
※流され人多く詠まれている。
※定家ととかく噂のあった式子内と順徳院は成立しなかった親子関係(養子にしようとしていた)
※物思いの歌が多いが、ナニを考えていたか把握すれば、スッキリ?この辺をスッキリさせて、流れ、関係を考えればいいかも知れない。
長くなるのでこれで中断する。では…
【 Under Construction 】
以下の18×18のマトリックスは、「絢爛たる暗号~百人一首の謎」で織田正吉さんが考える百人一首の歌の配置図です。
配置図の歌の番号をインデックスとしてアクセスできるようにしました。
各歌の更新状況は右の完成番号でわかります。
/「百人一首をねちねちと」の更新(加筆訂正)へ飛ぶ
/インデックス作成と付句遊戯 へ飛ぶ
001 002 003 004 005 006 007 008 009 010 011 012 013 014 015 016 017 018
001 086 068 057
002 100 089 040 089 014 017 009
003 097 098 058 048 037 079 094 071 012 032 069 096 022
004 084 029 024
005 006 044 019 077 056 026 033
006 041 081 007 066 061
007 023 013
008 085 054 059 027 003 088 020 005 045 066 074 056
009 047 036
010 049 038 070 081 091 078 083 073 076
011 087 062
012
013
014
015
016
017
018