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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

百人一首#40 平兼盛

2007年02月20日 |  / 百人一首

2007/02/20


「忍ぶれど色に出でにけり わが恋は物や思ふと人のとふまで()」

「隠せども顔に出るのかわが恋がなんか変ねと人が問いたり()」
「兼盛は赤染衛門の父親で和歌漢学に優れおるなり()」


2014/07/13


「忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで(#040 平兼盛)」

「【訳】じっと堪え忍んでいるのだが、思い悩む恋がつい顔色に出てしまう。なにかお悩みなんですかと、人が気にかけてくれるまでに…()」

   086    「嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな     (#086:西行法師)」
    |     「風をいたみ岩打つ波のおのれのみ くだけてものを思ふころかな (#048:源重之)」
039-◎-089 「浅茅生の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき       (#039:参議等)」
    |     「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする (#089:式子内親王)」
   048   


「織りなせるカルタの謎に思いはせ ものや思ふと人の問ふまで(付句遊戯-#040)」

「兼盛は平安中期の人であり『後撰和歌集』の歌人でありし(三十六歌仙の一人)」
「内裏での歌合わせにて壬生忠見争い勝てるこの歌により()」
「恋心X軸に焦がれ度をY軸にした関係示す()」

 【参考】
「わが筆の色も形もみだれけり ものや思ふと人のとふまで(安野光雅)」



 


百人一首#39 源等

2007年02月19日 |  / 百人一首

2007/02/19

「あさぢふの小野の篠原忍ぶれどあまりてなどか人恋しかる
(参議の等)」


「本歌:浅茅生の小野の篠原忍ぶとも人知るらめやいふ人なしに()」
「忍ぶ歌順徳院のももしきに忍ぶ草など淋しく繁る()」
「清輔の『ながらえば』の句と対を成す忍ぶと恋し共通項で(#84)」
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【意味】浅茅生の群生している小野の篠原で忍んでいたのだが、つい飛び出したくなるほどあんたが恋しいのだ
【KW】浅茅生、小野の篠原、忍ぶ、恋しい
【本歌との対照】けれど⇔・・していても、思い余って⇔いわなかったら、ということで、逆のことを詠んでいる。


 


百人一首#38 右近

2007年02月19日 |  / 百人一首

2007/02/19

「忘らるる身をば思はずちかひてし人の命のをしくもあるかな()」

「捨てられた身は惜しくない契りたるあんたの命大丈夫かな()」

「なかなかに怨みの言葉気にかかる右近が惚れし人はいづこに()」


2014/09/19

「忘らるる身をば思はず誓ひてし 人の命の惜しくもあるかな(#038 右近)」

「【訳】あなたが忘れるようなわたしの身のことはともかく、永遠の愛をお誓いになった
        誰かさんの命が神罰を受けて失われるのではと惜しくてなりません()」




   054  「忘れじのゆく末まではかたければ 今日を限りの命ともがな  (#054 儀同三司母)」   
    |    「君がため惜しからざりし命さへ 長くもがなと思ひけるかな  (#050 藤原義孝)」    
049~◎   「御垣守衛士のたく火の夜は燃え 昼は消えつつものをこそ思へ(#049 大中臣能宣朝臣)」 
        |    
   050


「大金を残すと言いて頼りてし 人の命の惜しくもあるかな(付句遊戯-#038)」


「この右近粘着質と思われる捨て台詞吐く皮肉を込めて(寝てすぐ振られたらしい)」

「右近とは皇后隠子に仕えたる女房でありプレイガールと(醍醐天皇の皇后)」


「藤原敦忠とせる恋愛は『大和物語』のネタにもなれる()」


「敦忠のほかに元良親王や朝忠などと浮き名を流す()」 


「この歌は紫の上が明石から帰った源氏にぼやきて引ける(明石の君に子供まで生ませた源氏に『忘らるる』とメッセージを送る)」


「敦忠が抱いてたちまち離れるは右近になにか障りのあるか()」


【参考】
「石くれに同行二人の墓碑彫りし 人の命の惜しくもあるかな(安野光雅)」

 


百人一首#37 文屋朝康

2007年02月17日 |  / 百人一首

2007/02/17

「しら露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける(文屋朝康)」

「秋の野に風が吹きあれ玉露が紐を通さぬ玉のごと散る()」
「この歌は綺麗なイメージ目の前にサーッと広がりわれは好きなり()」


20114/07/15


「白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける(#037:文屋朝康)」

「【訳】白露に風が吹きしきる秋の野では 穴をあけて止められていない玉は風で散ってしまった()」

089   「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする(#089:式子内親王)」
 |    「長らへばまたこのごろやしのばれむ 憂しと見し世ぞ今は恋しき(#084:藤原清輔朝臣)」
 ◎
 |
084


「女子オナゴするビーズ細工の糸が切れ つらぬきとめぬ玉ぞ散りける(#037:文屋朝康)」

「朝康は康秀の子で露のこと歌に詠みけり好きだったらし(康秀は六歌仙)」
「秋の野におく白露は玉なれや つらぬきかくる蜘蛛の糸すじ(文屋朝康)」

「夏草や学徒動員の乙女らの つらぬきとめぬ玉ぞ散りける(安野光雅)」


百人一首#36 清原深養父

2007年02月17日 |  / 百人一首

2007/02/17

「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月やどるらむ
(清原深養父)」


「夏の夜はあっという間に明けていき月は宿るか雲のいずこに()」

「有名な清少納言は深養父の曾曾孫らしき歌人の家系(父は元輔)」


 2014/09/06

「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいずこに月宿るらむ(#036 清原深養父)」

「【訳】夏の夜はまだ宵のうちだと思っていたら明けてしまった。月は今頃雲のどの辺りに宿を取っているのだろうか。()」



   059  「やすらはで寝なましものをさ夜更けて かたぶくまでの月を見しかな(#059 赤染衛門)」 
    |   「ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる(#081 後徳大寺左大臣)」
047-◎   「八重むぐら茂れる宿の寂しきに 人こそ見えね秋は来にけり(#047 恵慶法師)」
    |  
   081 



「宵ながら犬の散歩で空見ても 雲のいずこに月宿るらむ(付句遊戯-#036)」

「深養父は清少納言の曾祖父で彼女も彼を意識しており(祖父という説あり)」

「夏の夜がいかに短いものといえ気がつきゃ朝とはほらにもほどが()」


【参考】
「旅空に一羽の雁の落つる絵の 雲のいずこに月宿るらむ(安野光雅)」