2007/03/18
「憂かりける人を初瀬の山おろしよ烈しかれとは祈らぬものを
(源俊頼朝臣)」
「あの人を振り向かせてと頼みしが激しく吹けとは頼まぬものを()」
「この人は俊惠法師の父なりし引退後には田上に住めり(近江の草津辺り)」
2014/09/04
「憂かりける人を初瀬の山おろしよ 激しかれとは祈らぬものを(#074 源俊頼朝臣)」
「【訳】わたしの愛にこたえてくれなかった冷たい人のことをこっちに傾くようにお祈りしたのですが、初瀬の山おろしよ、
いっそうわたしにつらくあたるようにはお祈りはしなかったのに()」
「山桜咲きそめしより久方の雲居に見ゆる滝の白糸(百人秀歌の俊頼の歌)」
022 「吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ (#022 文屋康秀)」
| 「わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの 雲居にまがふ沖つ白波 (#076 法性寺入道前関白太政大臣 )」
◎ 「滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ (#055 大納言公任)」
055-○-066 「もろともにあはれと思え山桜 花よりほかに知る人もなし (#066 前大僧正行尊 )」
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076
「雨乞いも適量がよい竜神よ 激しかれとは祈らぬものを(付句遊戯-#074)」
「俊頼の歌は秀歌にあるけれど異なる歌がとられてありき()」
「俊頼は平安末の歌人にてライバルとして基俊がいた(藤原基俊)」
「仕事には『金葉和歌集』編集し『俊頼髄脳』書き著せり()」
「俊頼は篳篥上手で楽人で堀河天皇に仕えおるなり()」
「若き日に父の任地の大宰府に行くが父死に都に帰る()」
「白河や鳥羽・崇徳らに仕えたり後は歌読み当代一の()」
「俊頼の件の歌は最高の技巧ほどこし得意満面(『憂かりける人を 初瀬の山おろしよ』2句切れになっている)」
【参考】
「キューピッド耳をほじつてよくお聞き 激しかれとは祈らぬものを(安野光雅)」