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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

百人一首#89 式子内親王

2007年03月30日 |  / 百人一首

2007/03/30

「玉の緒よたえなばたえねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
(式子内親王)」

「わが命尽きなば尽きろ長生きをしても辛抱できぬものなり()」
「この人は後白河院の皇女なり殷富門院は姉であるらし()」


2014/11/26

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする(#089 式子内親王)」 

「【訳】わからないわが魂よ絶えるなら絶えてしまえ、生き永らえたら気弱になり秘めた恋心が外に出てしまいそうだから()」 



   068    「心にもあらで憂き夜に長らへば 恋しかるべき夜半の月かな  (#068 三条院)」 
    |     「白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける  (#037 文屋朝康)」
040-◎-014 「忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで (#040 平兼盛)」 
    |     「陸奥のしのぶもぢずりたれゆえに 乱れそめにしわれならなくに(#014 河原左大臣)」 
   037


「甘いもの禁じられたるわが病 忍ぶることの弱りもぞする(付句遊戯-#089)」


「親王は後白河の皇女なり斎院つとむ賀茂神社にて(第三皇女で10歳から10年間を斎王として)」


「斎王の後も独身貫いて保元・平治・源平の世を(1149-1201安徳天皇は甥にあたる)」

「伝説に定家と恋仲いわれれど真相は謎推し量かるべし()」

「親王は俊成に師事定家とは塾の仲間と言えなぐもなし(歳の差は10歳ばかりで二十歳で会える)」

「名歌なりなかなか激しい人なれで定家の気持ちわからなくもなし()」


【参考】
「歯は痛み髪も霜おくわが恋は 忍ぶることの弱りもぞする(安野光雅 #089)」


百人一首#88 皇嘉門院別当

2007年03月30日 |  / 百人一首

2007/03/30

「難波江の蘆のかりねのひとよゆゑみをつくしてや恋わたるべき(皇嘉門院別当=源俊隆の娘)」

「難波江で短い一夜過ごしたゆえこの身つくしてお慕いします()」

「崇徳院后聖子に仕えたり皇嘉門院別当という()」


2014/11/26

「難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ 身を尽くしてや恋ひわたるべき(#088 皇嘉門院別当)」 

「【訳】難波の入江に生える蘆の刈り根の一節のような、短いたった一夜の契りを結んだだけなのに身を尽くして恋し続けなければならないのですか()」


   019         「難波潟短き蘆のふしの間も 逢はでこの世を過ぐしてよとや(#019 伊勢)」
    |          「朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木(#064 権中納言定頼)」
003~◎-020   「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む(#003 柿本人麻呂)」
    ∥          「わびぬれば今はたおなじ難波なる みをつくしても逢はむとぞ思ふ(#020 元良親王)」
   064


「行くべきか行かざるべきか悩ましい 身を尽くしてや恋ひわたるべき(#088 皇嘉門院別当)」


「別当は皇嘉門院に仕えたる女房らしい歌会には出る()」


「掛詞縁語満載の歌なれどこれが当時の流行なりし(新古今調)」

「難波潟遊女の思い代詠す永遠の恋儚き夢と()」

「崇徳院の皇后・聖子のことらしい皇嘉門院は忠通の娘と(崇徳院77番、藤原忠通76番)」

「聖子とは九条兼実の異母姉で歌会に呼ばれ代理をたてる(標題の歌は『旅宿に逢う恋』を歌ったもの)」


【参考】
「明日は立ち行方も知らぬ難波潟 身を尽くしてや恋ひわたるべき(#088 皇嘉門院別当)」


 


百人一首#87 寂蓮法師

2007年03月29日 |  / 百人一首

2007/03/29


「村雨の露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋の夕暮れ(寂蓮法師)」

「にわか雨露を残した杉の葉に霧がかかれる秋の夕暮れ()」

「寂蓮の俗名藤原定長で俊成家へと養子になれる()」

「その後に定家が生まれ出家する元々阿闍梨俊海の子()」

「西行と定家・寂蓮歌いたる夕暮れの歌『三夕』という()」

「心なき身にもあはれはしられけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ(西行)」

「さびしさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮れ(寂蓮)」

「みわたせば花ももみじもなかりけり浦のとま屋の秋の夕暮れ(定家)


 2014/11/25


「村雨の露もまだ干ぬまきの葉に 霧立ちのぼる秋の夕暮(#087 寂蓮法師)」

「【訳】にわか雨が降って露もまだ干かぬ杉や桧の葉に霧が立ちのぼる秋の夕暮ですよ()」



070  「寂しさに宿を立ち出でてながむれば いづくも同じ秋の夕暮れ(#070 良暹法師)」
 |   「契りおきしさせもが露を命にて あはれ今年の秋もいぬめり (#075 藤原基俊)」
 ◎
 | 
075


「驟雨きて鎮守の森の杉木立 霧立ちのぼる秋の夕暮(付句遊戯-#087)」


「寂蓮は阿闍梨俊海の息子なりのち俊成の養子となれる(定家とは従兄弟)」


「この歌は三夕の歌の本歌なり本人の他西行・定家()」

「さびしさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮れ(寂蓮)」

「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ(西行)」

「見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ(定家)」



【参考】
「レマン湖で会ひし男は眼医者にて 霧立ちのぼる秋の夕暮(安野光雅 #087)」


 


百人一首#86 西行法師

2007年03月29日 |  / 百人一首

2007/03/29

「嘆けとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな
(西行法師)」

「嘆きなさい月は言わずもかこつけて恋に破れて涙するオレ()」
「かこち顔見かねて定家集に入れ(古川柳)」
「西行は鳥羽上皇に仕えども二十三才にて出家をしたり()」

「不審なる歌はまだまだ多くあり西行法師のかこち顔もか(#86)」
「この歌はユーモアもあり狙いよし表現に無理少しあれども()」
「要するに西行にしてこの歌を選ぶ根拠はどこにも無しと()」

「【意味】嘆けと言って月がわたしにもの思いをさせるわけではないが、涙が出てくる。涙の方は流れるのが不満だろうが()」


2014/07/15


「嘆けとて月やはものを思はする かこちがほなるわが涙かな(#086 西行法師)」

「【訳】嘆きないといって月がもの思いをさせる。月にかこつけてわたしははらりと涙を落とす。
    ほんとうは好きな女性を思い出していただけなのです。(#086 西行法師)」 



 ◎-068  「心にもあらで憂き夜に長らへば 恋しかるべき夜半の月かな   (#068 三条院)」 
 |      「忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで (#040 平兼盛)」
040   



「津波去り瓦礫の山に砂塵舞う かこちがほなるわが涙かな(付句遊戯-#086)」

「この歌は『月・物思い』との行き詰まり 月見て思う隠された愛()」

「西行は佐藤義清俗名は13才で出家をしたり(若すぎる気がするが・・・)」

「清盛と同じく北面の武士をするその後も交流あったと聞きし()」

「願わくば花の下にて春死なむ その如月の望月のころ(桜と月のこだわり)」

「西行の歌の詠み方それまでと少し違うかみな注目す()」


【参考】
「わがむねの痛みヘルプスと偽りて かこち顔なるわが涙かな(安野光雅)」






 


百人一首#85 俊惠法師

2007年03月28日 |  / 百人一首

2007/03/28

「夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり(俊惠法師)」

「一晩中物思いするこの頃は閨の隙間も辛くあたれり
(隙間から光りが漏れてこない)」

「この法師鴨長明の師匠なり歌林苑にて歌会をしたり
(白河にあった僧坊で)」


2014/09/04

「夜もすがらもの思ふころは明けやらぬ ねやのひまさへつれなかりけり(#085 俊恵法師)」

「【訳】つれないあの人を思い一晩中思い悩んでいると、早く明けてほしいのになかなか明けない。寝室の板戸の隙間さえつれないもんですよ。()」

   
     041  「恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか(#041 壬生忠見)」 
            |  「御垣守衛士のたく火の夜は燃え 昼は消えつつものをこそ思へ(#049 大中臣能宣朝臣)」
  一条院-◎  「夜もすがらちぎりしことを忘れずば恋ひむ涙の色ぞゆかしき(一条院皇后宮)」
      |  
     049 
     

「復興が送れて仮設に長居する ねやのひまさへつれなかりけり(付句遊戯-#085)」


「秀歌にて追加の歌は端っこにあってパズルに体制影響はなし()」

「俊恵とは俊頼の子で十七で坊主になれる東大寺にて(祖父は源経信、生没年1113-1191)」


「父の血を引いたか彼も歌うまく鴨長明の歌の師であり()」


「この歌は『歌林苑』にて歌合わせしたとき女の立場で詠める(俊恵の自宅をそう呼んでいた)」


「『歌林苑』いろんな人が出入りして当時の歌壇に影響を与う(藤原清輔、二条院讃岐、寂蓮法師、道因法師、殷富門院大輔などそうそうたるメンバー)」


「俊恵説く歌論は載れる『無名抄』余情重んじ多く語らず(風景と心情をミックスした美の世界)」


「俊成の『幽玄』の美に近いけど別の世界を表現したり()」


「み吉野の山かき曇り雪降れば麓の里はうちしぐれつつ()」


【参考】
「更くる夜のラジオを洩るる歌を知らず 閨のひまさへつれなかりけり(安野光雅)」