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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

能百番〔084 松風〕

2008年04月26日 |  / まんが能百番
4/26
「立ちわかれいなばの山の峰に生ふる松とし聞かば今帰りこむ(在原行平)」
「西国に下る旅僧が須磨浦でいわくありげな松の木を見る()」
「浦人に聞けば行平愛したる松風・村雨の旧跡と知る()」
「旅の僧松を弔いその夜は近くの塩谷に泊まらんとする()」
「浜辺では二人の女が塩を汲み身を嘆きつつ帰りたり()」
「後を追い宿を求めて松のこと話せば女われらのことと
(松風と村雨の霊だという)」
「行平の想い出語り贈られた衣装を着ては舞い踊りたり()」
「舞い終りかれらの回向頼みては消えるとともに夢から覚める()」

能百番〔083 枕慈童〕

2008年04月24日 |  / まんが能百番
4/24
「霊水の源探る勅を受け勅使は登るレッ県山へ()」
「山中で慈童が出てきてうぬは誰?互いに化生と思い疑う()」
「慈童いうわたしは周の王様に仕えしもので侍童なり()」
「周国は七百年も前のこと疑いたれば枕を見せる(王からもらった)」
「枕上に書かれた偈珠を菊の葉に写しておけば霊力があり()」
「菊の葉に貯まった露を飲みたれば七百年も生きたとぞいう
(不老不死の薬)」
「菊水を汲んで勅使に勧めては土産だと言い君にも捧ぐ()」
「自らも菊水飲んで舞を見せひとくだりして庵に消える()」
「永遠の美少年らし菊慈童円地文子も小説で書く()」

能百番〔082 巻絹〕

2008年04月22日 |  / まんが能百番
4/22
「三熊野に奉納させる巻絹をあまねく国にお触れを出して()」
「都から巻絹持ちし使者着けど音無天神寄って参拝()」
「見事なる冬梅を見て歌詠めど時間がなくて先を急げり()」
「待ちわびる臣下は使者が遅刻したことを咎めて使者を縛れり()」
「巫女が来て使者をかばいて歌のこと事情をいいて縄を解けよと()」
「下賤には歌など読めぬといいたれば巫女は上の句使いは下を()」
「和歌の徳、経の威力を説きながら祝詞をあげて神楽を舞えり()」
「神がかりして神楽舞いそのうちに神が去れればもとの巫女なり()」

能百番〔081 放下僧〕

2008年04月11日 |  / まんが能百番
4/11
「放下僧あまり聞かない名前だが半僧半俗芸で法説く()」
「下野に牧野小二郎すんでおり敵を探す利根信俊を()」
「小二郎は出家の兄に助太刀を頼むが始め断られたり()」
「孝心は巌もつらぬく故事ひいて兄を説得同意を得たり()」
「作戦はその頃流行りの放下僧なって探そう利根信俊を()」
「信俊は夢見が悪く瀬戸にある三島明神参詣に行く()」
「その途中放下にあえばその二人浮雲・流水と名のりて安堵()」
「乞われれば団扇と弓矢の説明や曲舞・羯鼓と芸を披露す()」
「安心をして油断する信俊に斬りかかりては本望遂げる()」

能百番〔080 船弁慶〕

2008年04月08日 |  / まんが能百番
4/8
「義経の主従が逃げて大物の浦で進言静を別に(京に帰すこと)」
「弁慶が静にいえば疑って直に言われて泣き伏したりと()」
「一行は別れの酒宴ひらきたり静は舞える別れの舞を()」
「浦からは船に乗り込み行きたればにわかに天気崩れて荒れる()」
「西国で滅んだ平家浮かび出て義経一行襲いくるなり()」
「激しきは知盛が霊義経に襲いかかりて限りがなしか()」
「刀では勝ち目がないと弁慶が数珠で祈れば亡霊は消ゆ()」