能百番〔90 紅葉狩り〕 2008年05月16日 | / まんが能百番 5/16「信濃なる戸隠山に紅葉狩りきた女たち酒宴をしたり()」「鹿狩りに来た維茂コレモチが主聞くたれかは言わず高貴な方と()」「邪魔をせず馬から降りて道を変え行こうとするが酒すすめらる()」「杯重ね女の舞いを見るうちに酔いがまわりてつい寝てしまう()」「夢のうち八幡神社の神が出で神剣授け鬼退治せよ()」「眼を明けば雷火の中に鬼神でて襲いかかられ応戦をする()」「神剣を抜いて激しく戦ってついに鬼神を退治せられし()」
能百番〔89 求塚〕 2008年05月11日 | / まんが能百番 5/11 「旅の僧津の国生田に来てみれば若菜を摘みに里女くる()」 「求塚、生田のことを尋ねども何もいはずに帰ってしまう()」 「ただひとり残って僧を求塚案内をして由来を語る()」 「その昔菟名日処女が迫られて二者択一に迷い自害を()」 「それを聞き二人の男も後追って死に菟名日は悪者になる()」 「罪背負い菟名日は苦し助けてといいて消えたり塚のなかへと()」 「その夜に塚の前にて弔えば昼間の女現れ語る()」 「自殺した二人の男の亡霊や鴛鴦オシドリつつく菟名日の頭()」 「身を焼かれ八大地獄に苦しんで闇にさまよい塚に帰れる()」 「この菟名日救うに何が必要か特に悪くもないと思えど()」
能百番〔087 望月〕 2008年05月05日 | / まんが能百番 5/5 「あるときに安田友治口論で望月秋長に討たれたり()」 「友治の家は離散し友房は近江の国で宿を営む()」 「友治の妻と子供が友房の宿に泊まりて妻子と気づく()」 「そんな時帰郷の途中の望月が友房が宿泊まりに来たり()」 「下人から客は望月と教えられここぞとばかり策を練りたり()」 「友治の妻を流行りの盲御前仕立てていける望月のもと()」 「酒すすめ子供は太鼓友房は獅子舞になり場を盛り上げる()」 「興にのり酒に酔いたる望月はウトウトとした隙に討たれる()」
能百番〔086 三輪〕 2008年05月02日 | / まんが能百番 5/2 「三輪山の山陰に住む玄賓という僧都あり夜毎訪ねる女がいたり()」 「その女樒と水を持ってきてある日頼める衣欲しいと(秋の夜露をしのぐ)」 「玄賓は衣を与え尋ねたりあなたの住処いづこにあると()」 「その女答えていうに杉立てる門をたよりに訪ねてこいと()」 「里人が三輪明神の杉の枝にかかる衣を見つけて知らす()」 「かかりたる衣の裾に歌があり読めれば聞こゆ妙なる声が()」 「巫女姿三輪明神が現れて三輪の妻訪い語りて舞える()」 「その舞いの起こりは神代天照岩戸隠れの神楽だという()」 「夜が明けて巫女が消えれば惜しいかな僧都は覚める夢の中から()」
能百番〔085 通盛〕 2008年04月29日 | / まんが能百番 4/29 「阿波の国鳴門で僧が夏籠り思いを馳せて平家弔う()」 「年老いた漁師と妻が舟を出し老いを嘆きつ景勝讃え()」 「経の声聞こえる方に近づけば僧は求めりかがり火欲しと(経を読むため)」 「二人からなれそめ聞ける通盛と小宰相との悲恋の話()」 「その直後突然二人は海の中飛び込み消える波の間に()」 「回向すりゃ武者姿なる通盛と小宰相とが現れ出でる()」 「戦にて引き裂かれたる有り様や一の谷での死を語りたり()」 「弔いによって成仏できたとて感謝をしては消えてゆきたり()」