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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

倭建命(12景行天皇-3)

2014年06月13日 |  / 古事記・古代史

2014/06/13

「天皇は小碓を恐れ距離を取り西の熊曾を撃ちに行かせる
(1 古事記では熊曾は二人兄弟とされてはいるがもとは別々:
,2 天皇の真意は小碓を怖れたり兄への行状想定外で:
,3 熊曾討つ難しきこと知りながら小碓を遣るは死んで欲しいと:()」

「出陣に髪を額で結んでは姨倭比売に挨拶に行く
(1 姨からは御衣御裳ミソミモ給り懐に剣タチを入れては出陣をする:
,2 いかほどの遠征なるか詳細はわからないけど陸行なるか:神武東征の逆のルートか。神武は水行。
,3 やがて着く熊曾建の住むところ見れば見張りが三重にいる:
)」

「探れれば御室を建てて宴せん準備で皆が騒いでいたり
(01 宴の日を待った:
,02 結びたる髪を垂らして童女にと御衣御裳ミソミモ着て女人に混じる:
,03 兄弟はその嬢子を気に入りて間に座らせ宴楽しむ:
,04 酣タケナワになって小碓は剣だし熊曾の襟首取りて胸突く:
,05 弟建それ見て畏み逃げたれど追い詰められて背に剣を受く:
,06 その剣を動かさないで聞きたきが『お前の名前教えてくれ』と:
,07 われの名は倭男具那[大帯日子淤斯呂和気の子]の王なりき熊曾建を討つために来た:纏向の日代の宮で大八島国知らしめす景行天皇のご命令で
,08 西にてはわれらに勝るものなきも倭の国にいますものとは:
,09 言い終えた熊曾を瓜のへたのごと体切り裂き殺したまいき:
,10 これよりは小碓は自らを倭建の命と称す:
,11 帰途にては山・川の神、穴戸など皆言向け和してまいあがりたり:
)」


大碓と小碓(12 景行天皇-2)

2014年06月09日 |  / 古事記・古代史

2014/06/09

「天皇は奇麗な姉妹いると聞き大碓遣わせ召しあげこいと
(二孃子フタヲトメ:兄比売弟比売[三野の国造の祖で大根の王の娘])」

「大碓は己れ気に入り婚マグはいて父天皇へは身代りたてる()」

「天皇は違う娘と気づけれど婚はいもせず彼女ら悩む()」

「大碓は二孃子フタヲトメらと娶ミアひては各々比売に子を成せり
(1 兄比売と娶ミアひて
・押黒の兄日子の王:三野の宇泥須和気
,2 弟比売と娶ミアひて
・押黒の弟日子の王:牟宜都の君等の祖
・田部を定めた
・東の淡の水門を定めた
・膳カシワデの大伴部を定め
・倭の屯家を定め
・坂手の池を作り
・その池の土手に竹を植えた
)」

「天皇は小碓を召して大碓が顔を見せるよう教え諭せと()」

「五日後もなお顔出さぬので小碓呼び事の次第を尋ねたり()」

「小碓呼びもう言ったかと聞きたれば既に言ったと答えたり
(1 ではどう言ったかと尋ねた:
,2 朝明けに厠に入りしを待ち受けて殴って四肢をちぎり殺すと:薦コモにくるんで投げ捨てました
,3 天皇は小碓の建き荒々し心を恐れ距離を取りたり:
)」

「景行は身体大きな人なれど心はは割りと優しき人か
(1 佐本比売を愛しいんで攻撃を二の次にした:
,2 大碓に好き勝手されたが咎めなかった:
,3 小碓を恐れて遠ざけた:
)」

「言いようによれば景行いくじなしまつろわぬ人各地にありし(自分で行かす小碓に征伐させた)」


后妃と皇子女(12 景行天皇-1)

2014年06月04日 |  / 古事記・古代史

2014/06/04

「天皇は纏向にある日代なる宮にましまし世を治めたり(桜井市穴師)」

「天皇は多くの后妃と娶ミアひては皇子女たちを多く成したり
(1 針間の伊那毘の大郎女[吉備の臣等の祖、若建吉備津日子の娘]を娶る:
・櫛角別の王
・大碓の命
・小碓の命、又の名は倭男具那の命
・倭根子の命
・神櫛の王

,2 八尺の入比売の命[八尺の入日子の命の娘]を娶る:
・若帯日子の命
・五百木の入日子の命
・押別の命
・五百木の入比売の命

,3 妾(A):
・豊戸別の王
・沼代の郎女

,4 妾(B):
・沼名木の郎女
・香余理比売の命
・若木の入日子の王
・吉備の兄日子の王
・高木比売の命
・弟比売の命

,5 日向の美波迦斯毘売を娶る:
・豊国別の王

,6 伊那毘の若郎女[伊那毘の大郎女の弟]を娶って:
・真若の王
・日子人の大兄の王

,7 訶具漏比売[倭建の命の曾孫で須売伊呂大仲つ日子の王の娘]を娶って:
・大枝の王
)」

「皇子女はあまりに多く80人コメントすべきは以下の3人
(0 大帯日子の子どもは記録されているもので21人、記録されていないもので59人で、併せると80人にも及ぶ
,1 太子の候補は、三柱:
・若帯日子の命
・倭建の命
・五百木の入日子の命

,2 若帯日子:天の下を治めた
,3 倭建の命[小碓の命]:東西の荒ぶる神、服従しない人たちを平定した
,4 櫛角別の王:茨田の下の連等の祖
,5 大碓の命:守の君、大田の君、島田の君の祖
,6 神櫛の王:木の国の酒部の阿比古、宇陀の酒部の祖
,7 豊国別の王:日向の国の造の祖
)」


丹波の四女王(11 垂仁天皇-5)

2014年06月03日 |  / 古事記・古代史

2014/06/03

「沙本比売の遺した言葉に丹波なる四人の姉妹[旦波比古多多須美知宇斯王の娘]妻になされり
(1 比婆須比売命:
,2 弟比売命:
,3 歌凝比売命:
,4 円野比売命[真砥野比売命]:
)」

「歌凝と円野の二人醜くて生まれ故郷に帰されにけり()」

「帰えされることは恥ずかし帰らずに死にましょうぞと色々なせり
(1 山代の相楽で木の枝に取り懸がり:そこを懸木サガリキといい、今は相楽という
,2 山代の弟国で深い淵の堕ちて死んだ:そこを墜国オチクニといい、今は弟国という
)」


時じくの香木の実(11 垂仁天皇-6)

2014年06月03日 |  / 古事記・古代史

2014/06/03

「天皇は多遅摩毛理[三宅の連等の祖]呼び常世へと遣わし木の実[時じくの香りのする木]を求めたまいき()」

「非時トキジクの実は効きたるか不老不死多遅摩毛理は何処に探す()」

「中国の玄宗もまた不老不死求め徐福を海へとやれる(日本に来たという伝説がある)」

「多遅摩毛理常世に至り木の実採り縵カゲと矛ホコにし持って帰れり
(1 縵:実を紐で結んだ形の縵八縵
,2 矛:実を枝につけたままの矛八矛
)」

「帰れれば天皇既に亡くなれり時じくの実を大后にと
(縵四縵、矛四矛を大后に献上して、残りを天皇の御陵に持っていって供えた。泣いて叫びそのまま死んだ)」

「非時香木実トキジクノカクノコノミは今でいう橘の実で不老不死に効くとぞ()」

「天皇は153歳で亡くなって御陵は菅原の御立野にあり()」

「大后いくつで死ぬかわからねど御陵は狭木の寺間にありし
(1 石祝作イワキツクリ:石棺や石室を作る部民
,2 土師部ハジベ:埴輪や土器を作る部民
)」