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市の外れに牛、馬、はてはラクダを取引するためのちょっとした広場があって早朝から昼まで家畜の市がたつのだと説明されたが我々がここに来た正午ごろには僅かの牛を除いてその日の取引の潮は過ぎていたのでその場所は閑散としていた。 昼食にしようと地元の食堂に入るとそんな家畜市を済ませた人々が回りでタジンの鍋を囲んでいた。 そのそばの横道に羊を商う人々がいた。 羊は牛馬やラクダに比べると一頭あたりの嵩が小さく群れにしても比較的扱いやすいようで首に綱をかけ横一列にしたものを対面させ首を交差させると羊は効率よく束ねられる。 そんな束がいくつも見られた。 その傍でベルベル族の民族衣装を着た人たちが値段の交渉をし折り合ったらそこで握手し商いを成立させたことになる。 羊はイスラム圏では最も消費される四足動物ではないだろうか。 一頭あたり1500円らしかった。
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