暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

 胃カメラを呑む

2019年06月22日 00時17分19秒 | 健康

 

2019年 6月 20日 (木)

 

忙しい一日だった。 今日はライデン大学病院で胃カメラを呑んで食道、胃の癌の具合を視る日で、その時刻は15時だったけれど朝の9時以降は水以外は食事、飲み物は止められており、9時15分には耳鼻咽喉科に出向き、抗癌剤の副作用もあってよく出血した鼻孔の毛細血管を焼き切った小手術の結果を検討することもあり、病院と自宅を行ったり来たりして時間が過ぎた。

比較的朝が早く朝食を終え、9時前に家を出て自転車で大学病院に娘と二人で行った。 娘は医者であるから付き添いとして午前・午後とそれぞれの担当医に質疑しそれを他の家族に報告するためにメモを取っていたから自分はのんびり構えていられた。 鼻孔の方はクルーズ前に行った処置以降は指示された塗り薬を一日2階綿棒で患部に塗っていたから出血はなく検査の結果異常もなく、念のため塗り薬のチューブが空になるまで続けるよう言われた。

午後、車で大学病院に戻り胃カメラを呑んだ。 専門医が一人に看護婦が二人ついた。 胃カメラの機器はオリンパスとフジフィルムのものだった。 CTスキャンは東芝製だったから日本製が趨勢であるようだ。 もっとも家人の知り合いの歯医者は顕微鏡を使って処置することから日本製よりドイツ、ツァイスのものを選んでいた。 こういう場合の常で自分に近い看護婦に、自分は弱虫で痛んで泣いたら猫にするように頭を撫で欲しいと言ったら大声で笑いだしたのには驚いた。 胃を膨らませる少量の薬を飲み、喉にスプレーで麻酔薬を吹き込まれ左の腹を下にして横たわるとマウスピースを嵌められた。 それからはお決まりのレンズ付きの管を差し込まれる。 もうこの2年ほどで2度経験していて別段苦しいものではなかったから気楽にしていたものの少々の痛みもあり胃カメラを食道から殆どない胃を通じて小腸の入り口付近まで差し込まれると4度ほど体が嘔吐しようと背に力が入った。 このプロセス中看護婦は自分の頭を撫でずに絶えず話しかけ、今カメラがどの辺に入って今が一番きついから息を大きく吐いたり吸ったりするよう語りかける。 そして嘔吐の度に出る唾液を歯医者がするように管で吸引しこちらの様子を窺う。 途中でもうひとりの胃カメラ専門家が来て管の内容をみて更に観察に必要な部分、食道、胃壁の悪性腫瘍のサンプルを摘まみ切り取るために指示をし細い管を差し込み摂取した。 サンプルが小さなプラスチックの管二本の液の中に漂うのを後ほど見たけれど自分の持っていたイメージの黒いタール状のものとは大分違ってごく普通の白いものだった。

20分ほどで検査が終わり胃カメラ専門医から説明を受け、画像のコピーを渡された。 歯の並びから35㎝下がったあたりから食道に悪性腫瘍がかなりの範囲と量の進行が見られること、リンパにもそれが及んでいること、小さな胃にも腫れの伴った増殖により小腸への出口である幽門がほぼ塞がっていること、これにより食事中のもたれ嘔吐感を催す要因となりえていること、このような状態からは何かの原因で出血が起こることも考えられる、等の事柄が説明された。 詳細なレポートは主治医である癌専門医に伝えられ、外科医、放射線科医との再検討の結果来週26日(水)に今後の対策の可能性に対する説明と提案がされることになっている。

画像のコピーを見て、思っていた以上に増殖していることに驚いた。 これだから食事ごとの胃のもたれ・不快・嘔吐感の原因になっているのがよく理解できた。 それにしてもこれだけ広範囲に増殖していれば放射線治療が果たして可能なのか、害があっても益はない、と言う結果になるのではと危惧する。 そうなると、新たな抗癌剤治療ということも示唆されるが、徐々に打つ手なし、という方向に追い込まれているような感じがする。 いずれにせよ、奇妙に響くかもしれないがはっきり病巣をみられて嬉しかった。 具体的には分からず漠然と抽象的なままでしかこの病気をとらえられないのにくらべると現実に目の前にこれが元凶だと示される方がよっぽどすっきりするからだ。 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿