暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

小夏日和

2011年09月30日 16時56分09秒 | 日常

この何日か夏が戻っている。 今年のオランダの夏は冷夏で惨めなものだったそうだがここにきて夏が戻ったとテレビでも言い、それが町でも目に見えて現れている。 北欧オランダだから夏といっても30度を超えることは少なく25度になるとみな暑いといってフーフー言い出す土地だから今の20度を越す上天気は夏に違いない。 晩夏といってもいいかもしれないが夏を日本で過ごした自分には今日の天気などは「小夏日和」と「小春日和」をまねて造語してみたくなるようなものだ。

9月の最終日の今日、町の中心部に自転車で買い物に出かけると町の中心部ではあちこちの道を塞いで車を通れなくしている。 この町の10月3日の祭りの準備をしているのだ。 当日には行列が出たり、いろいろなパレード、催し物が町の彼方此方であり即席の食い物、飲み物の店が道の両脇に作られるからそういう準備に皆忙しく、そんな祭りは町のカフェーの掻き入れ時なのだ。 彼方此方で焼ける肉の匂いとビール、それが当日ここを一杯にする群集の中に漂いあくる日の朝など人通りのない町にはビールの饐えた匂いが充満して祭りの痕を露にする。 

そんなところに向かうのにのんびりと自転車を漕いでこの町をぐるりと取り囲む古い堀端の外郭を走っていると向こう側の公園の芝生のある水辺には沢山のビキニ姿が日光浴をしているのが見られ、彼女らも殆んど無かった今年の夏を取り返そうとしているようだった。 天気予報ではまだこういう天気が3,4日続くらしい。

明日は土曜日だから古い運河に沿っていつもの青空市が出るのだがこの分では殆んどそういう場所は祭りの屋台で塞がっていて出せないだろうと踏んでその近くの大型スーパーに入り必要なものを買いのんびりと別の公園を抜けているとその中の児童遊園地には爺さん婆さんに母親達がのんびりと小さな子供たちを遊ばせながら自分達も晩夏を楽しんでいるのが見られた。

運河に沿って続く自転車道を家に向かって走っていると木の陰に新しく設置されたスピード違反検知のカメラがあるのが見られた。 こそこそと何とも姑息な手段を使うものだ。 もう20年もここを何度も走り景色もいいし信号も殆んど無いので気持ちがいいからいつも70,80kmで走っているのだが制限時速は50kmだ。 それも今まで検知器がなかったからやれていた訳で、今こういうものを見たらこれからはここだけはスピードを落とさねばと心した。 のんびりと自転車を走らせているとこういうものも見えるからこれを見ていなければこれから罰金に消えていただろうと思われる数千円を払わないでもいいことになり少しは得をしたような気にもなったのだが、しかし今までの習慣というものも侮りがたく物忘れが頻繁になった頭にはいつまでこれを覚えていられるのだろうかとも思案し、けれどそれも所詮は罰金の督促状が郵便受けに届くか届かないか待つしかない。


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