暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

牧草地を通って14km歩いた

2017年12月18日 02時34分56秒 | 日常

 

朝食をほぼ食べ終えた時に家人が、天気がいいから歩かない、とこちらに水を向けてきた。 いいね、それじゃ天気の変わらないうちに行こうか、と立ち上がりかけたけれどパンを既に喰っている。 だめだ、すぐには行けない。 運動や力仕事をする前に小麦製品を摂ったらそれがアナフィラキーショックの原因になるのでそれを避けている。 だから3,4時間後の午後に出発すればいい、と間に休憩を充分とって午後1時に家を出た。 西の空が少し曇り始めてはいるけれどまだ3,4時間は保つだろうとふんだ。 背中のデイパックには水と常備薬の他にポンチョを入れてある。

外に出たはいいけれどどこに行くかは決めていなかったので取敢えず近くの自然公園に行ってから考えることにして運河沿いに歩きはじめ、公園に入って林の辺りを歩いているとそのまま向う側に抜けて地方の産物を売っている店でトリュフ入りのチーズを買おうと思った。 そこまでは自宅から4kmある。 この前もそのルートを通り左に折れたのだが今度は産物直売場の裏から牧草地の端を堤に沿ってあるく「農夫の道」ルートの表示があるのに気付きそれを辿ることにした。 道も何もなくただ牧草地の端を土手に沿って何キロか先にある自転車が通れる道まで今はこの間からの雪が解けてビチョビチョ・ジュルジュルになっている堤に沿って歩き続けるルートなのだ。 人が殆ど通っていないので何もないがただ見通しがいいのでまっすぐ行けばいいだけだ。 農家の牧草地は短冊形の長方形で、隣の牧草地とは2mほどの幅がある水路で隔てられていて大抵は200mから400m程の長さ、幅が20mから50mほどなのだが我々が歩く側には牛や羊が他の土地に行く通路がない。 ただ堤が続いているだけで短冊形の隣り合った土地を束ねるのが運河の堤なのだがその短冊形の土地の境には隣との境に柵を施してある。 そんな柵がほぼ50m毎に先にいくつも見えるわけだ。 それを次次に乗り越えて向うまで歩く。 

人が通ったような小路も見えないけれど柵が見えてその柵には散策する者のために乗り越える足場が必ずついている。 もしついていなければ、そして扉がなければそこは通ってはいけないわけで遠くからその足場を見ながら歩く。 人は歩いていないけれど牛や羊はこの堤が好みなのか堤に沿って歩いた跡が見える。 雨や雪の後人や動物がこういうところを歩けば泥濘になる。 堤だからいいけれど農地、牧草地になると水浸し、泥だらけになって靴が踝あたりまでめり込む恐れもある。 だから草の生えている堤は比較的歩きやすいというべきだろうが羊が歩いた程度なら小さな蹄なのでどうということはないけれど牛ならば大きく体重もあるので泥濘が酷く柔らかくないところを選ぶのがなかなか難しく結局踝までめり込むことはなくともかなりのところまで靴をめり込ませて泥だらけにしてしまった。 この何日かの寒さでここでは羊も牛もそれぞれ厩舎に入れていたので動物がうろうろしていなくて助かった。 気候のいいころに歩くと寄って来る牛や羊を避けて歩くのは厄介ではあるし、増してやこんな泥濘に集まる動物を追い払って柵までたどり着くのは冒険でさえある。 何年も前にイギリスとスコットランドの境目を何日か歩いていて一日の終わりごろにそんな牧草地で柵の前に種付け牛がいて危ないので通れず2キロほど迂回し疲れている上にこんなことで余計に歩かなければならないことにうんざりしたのを覚えている。  

雨は降らなかったけれどぬかるんだ牧草地を3,4km歩いただろうか。 あとは自転車道とか舗装されていない歩道を辿って4時ごろに帰宅した時には空も大分怪しくなっていた。 ネットのソフトで今日歩いた距離を測ったら14kmになっていた。 手術後徐々に歩いて来て今までの最長が13kmだったので今回が新記録だ。 そのときと比べてもこの日の疲れ方はそれほどでもなかった。 この分では手術前の20kmにはまだ届かないかもしれないけれど普通に15kmぐらいは行けるのではないか。 トレーニングの成果がこんなところにも出ていると思った。