暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

自転車の修理をするのに隣町まで行ったついでに歩いて戻ってきた

2016年12月20日 23時24分13秒 | 日常

 

 2016年 12月 20日 (火)

毎日乗る自転車は定期的に点検・修理しなければならずそのために今日はその気配が出てきたもう10年物の自転車を4.5km離れた隣町の自転車屋まで乗って持って行った。 クリスマスの前だから何日も止めおきにされるのかもしれないと思ったけれどその時は替えの自転車を借りればいいのだし、今日は天気がいいので翌日に出来るというのだったらそのまま散歩がてらブラブラと歩いて町の中心方向まで足の向くまま晩飯の買い物をして夕方までに戻ればいい、とそんな支度をして10時を廻ってから家を出た。 近所では何かで車のフロントガラスから凍った霜を擦り落としている人も見られた。 日中最高気温が4℃ぐらいだと言っていたから今はまだそこまでは行ってはおらず2℃か3℃かもしれないけれど晴れ間がでているから歩くには気持ちはいい。

その自転車屋ではこの25年の間に家人と自分はそれぞれ2台づつは買っていて家人は毎年一回はその自転車屋に点検に出しているから顔なじみになっており、名前をいうとうちの郵便番号も知っていた。 自分の物をこの前に修理・点検してもらったのは2年ほど前になるように思い、そのときにも今日と同じように歩いたのかもしれないからその時のことをどこかに書いているかもしれないと探してみたけれど見つからない。 近所の自転車屋にブレーキの修理に出したことは2年半ほど前に書いているけれどそのとき結局、隣町の自転車屋のほうがいいと思い直し次はそうしようと思ってからが今日になったということか。 それなら前回ここに来たのはもう3年以上まえになるのだろう。 今の自転車はもう少なくとも10年は乗っているから同じようなことをした時には2度ほどは借りた自転車で、2度ほどは歩いているはずだ。 だから前回は少なくとも3年ほど前になるということだ。 けれど記憶はまだ充分新しく去年の様にも感じる。 ステーションワゴンの後ろに積んで行ったこともあるしその車も買い換えてから3年以上になる。 自宅から真っすぐな車道に沿った径を行くから自転車で戻るのならそれでもいいけれど同じところを歩いて戻るのは退屈極まりない。 だから修理は明日の午後できるというのを聞き貸そうかという自転車を断って歩くことにして、運河沿いを歩き橋を渡って市内を目指し、、、、と歩き始めた。

カッターシャツに薄いカーデガン、その上にこの間買った防水スリーシーズンのアウトドアジャケットを着て新しいウオーキング・シューズで歩きだした。 マフラーで首筋を締め手首のマジックテープも締めて薄い皮の手袋と着けた。 手袋だけは冬用だが他は夏でも寒冷なオランダでも基本的にはスリー・シーズンの服装だ。 今の外気3℃でも寒くない。 ただこれがマイナス15℃ぐらいになると北極でも南極でも行ける言われているアウトドア・ジャケットを着る。 けれどそれはまだ冬が寒かった15年ほど前に買ったもので暖冬が続くそれ以後は殆ど使ったことはない。 そのころ一度正月頃日本に帰省した折、雪の残る800mほどの山にそれで登ったけれど身に着けていて暑いほどで使い物にならなかった。 だから今のものはマイナス10℃ぐらいまでは厚めのセーターを着れば十分役に立つだろうと見ている。 薄いので大丈夫かと心配したけれど店員のいう通り25年前のこのあいだまで着ていた古いジャケットから技術は格段に進歩しているのだ。

広い運河沿いを歩いていると行く手に野生の鵞鳥が20羽ほど道を塞いでいた。 かなり大きく、この鳥に一度警戒されるとアグレッシブになり騒いだりこちらに襲い掛かって来る恐れがあるので普通にテンポを変えずに進んでいくと皆一様に運河の水面を眺め頭を上げたまま殆ど動かず、そんな群れの中に分け入っていくと1,2歩脇に退いてこちらに道を譲るような格好をするけれど頭は自分の腿ほどまであり手の高さとほぼ同じで彼らの嘴から15cmほどしか離れていない。 もし家人と一緒に歩いていれば数メートル離れて平行に走っている自転車道を行くのだろうが自分は強がってこんなことをする。 もし突かれるようなことがあったらいつでも走り出して逃げる用意はできていた。

そこを通り抜け霜が残る遊歩道を歩いていると微かにヌルっと滑るような感触がある。 もう11時に近いのにまだ霜が完全に溶けていないからこういうことが起こる。 ゥォーキングにはあまり嬉しくない。 それならいっそマイナス10℃ぐらいになれば全て凍ってカサカサに乾くので歩きやすいから安全ではある。 運河を跨ぐ橋のところに来るとほぼ南に低く太陽が見えた。 11時なのにこの低さだ。 

その後市街地に入り大学の図書館で1時間ほど雑誌を読み知り合いと他愛のない話をしたあと日本人がやっている鮨屋で握ってっ貰ったもので1合冷酒を飲んだ。 町の中心を横切るライン川の支流には間にボートを浮かべて平らにして子供たちのアイススケート・リンクやクリスマスマーケットが出ていた。 昨夜ベルリンで夏にニースであったようなトラックによるテロ事件があったばかりだがここではそんなことは関係ないといった風に人々で賑わっていた。 その中でチョコレート・スパークリングワインを売っている店があった。 カカオやその他のナッツを白ワインに入れて発酵させたものだとベルギー訛りの男がいうのを試飲した。 ナッツの香りも味もするのだがチョコレートは味わえなかった。 これなら普通の安物のスパークリングワインの方がいいと思ったのだけれどそれも言わず値段も聞かずそこを離れた。 暫く行くとカメラクルーがいてこちらに視聴者にクリスマスのメッセージがあるかとカメラとマイクを向けて来たので日本語でまくしたてた。 マイクの男は日本語が分からないので何を言ったか説明してくれというので、メリークリスマス、いい年をと言ったんだと言葉の数はまるで少ないオランダ語で返事をした。 男は中国語とか韓国語とは言わず日本語といったけれどどうしてそれが日本語だとわかったのだろうか、それともあてずっぽうだったのだろうか。 熟年向けのテレビ局だと言ったけれどあんな自分の画像が流されるとは思わない。

その後スーパーに行きこの日の献立はインドネシア風焼きそば、明日は白米に燻製の鯖、ホウレンソウに大根おろしと決めて材料をリュックに積めて支払って表に出るともう大分薄暗くなっていた。 家に着いたら4時を廻っていた。 ブラブラ歩いた距離を測ると8kmだった。