暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

陽射しがどんどん弱くなる

2014年12月08日 21時00分40秒 | 日常

 

長年オランダに住んでいて毎日の生活で日本と陽射しの違いを感じないではいられない。 もちろん日照時間が日本の平均の三分の一ほどしかないオランダと今でこそ陽が豊富だったと実感する大阪南部との日照時間の差を言っても仕方がないのだがその光の強さの違いのことを思うのだ。 

オランダにいるとまだここより北があってそんなスカンジナビアの国々などと比べると弱いといっても何ほどのこともないとも思うのだが、自分の住んでいるオランダ西部は日本で言うと北海道以北、樺太の中ほどの緯度だからそれを初めて知ったときにはそんなに北なのかと驚いたことを覚えている。 ここでは夏には白夜にはならないものの12時前まで北の空がぼおっと明るく夕食後もずっと明るい裏庭で寛ぐこともできるのだが今はその煽りというか反対のことが起こって徐々に日が短くなり、朝は8時半ごろから明るくなり始め5時にはもう大分暗くなっている。 

正午まで仕事をし、帰宅するのに自転車を漕いでいた。 青空が出て陽射しもあるのに冷たい。 それに陽射しが徐々に弱くなってきているようにも感じる。 光に力がないのだ。 それを言うと夏の光の強さにも言えるかも知れず、ここではカーッと焼けつくような陽射しは少ない。 だから日陰に入ると涼しくこちらの夏は快適で過ごしやすい。 夏が涼しいだけ冬には冷たさが増す。 年寄り達は寒い冬にはスペインなどのヨーロッパ南部で過ごす人も多い。 自分は今までそんなことを思ったこともなかったけれどこれから10年ぐらいするといよいよこんな弱弱しい光に耐えられず光を求めてイタリアやスペインに行きたいと思うようになるのだろうか。 

そんなオランダでも1月、2月にマイナス10℃ほどになると空気中の水蒸気が皆落ちてカラカラの青空とキラキラの太陽が出て心もうきうきして外に出たくなるのだが、それまであと2ヶ月ほど待たなければならない。 けれど、暖冬が続くこの何年かにはそんなこともあまりなく、相変わらず弱弱しいこんな光の晴れの日と鬱陶しい灰色の日が続くような気がするのだが果たしてどうなるのやら。